お出かけ体験談徳島県

四国霊場4番札所の大日寺は美しい木造の三十三観音像があるお寺

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四国八十八か所霊場第4番札所大日寺へ行ってきました。四国霊場には「大日寺」という名前のお寺が3つあり、そのうちの2つが徳島県にあるので間違えないように注意してくださいね。

4番札所の大日寺は背後に山が迫ったとても静かなところにあります。自然豊かな清浄な空気の中、美しい木造の仏像を拝観することができますよ。

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4番札所大日寺へのアクセスと駐車場情報

四国八十八ヶ所霊場第4番札所 大日寺(だいにちじ)
〒779-0113
徳島県板野郡板野町黒谷居内5

4番札所大日寺は板野町にあります。高松自動車道板野インターを下りて県道12号線を池田方面へ進み、板野西消防署がある交差点で右折します。

途中に5番札所地蔵寺がありますが、そのまままっすぐ山の方向へ進むとつきあたりに4番札所大日寺があります。

最寄り駅はJR板野駅ですが、駅からは5キロほどあるため車でのアクセスがおすすめです。

4番札所大日寺の駐車場

お寺の前に大型の参拝者用駐車場があります。春や秋のお遍路シーズンでも問題なく停められるくらい余裕があるので、車での参拝も安心ですよ。

4番札所大日寺の見どころ

四国霊場はそれぞれのお寺に特色があります。

3番札所金泉寺には井戸にはっきりと姿が映ると無病息災、ぼやけて見えると3年以内に厄災があるといれる「黄金の井戸」があり、5番札所には四国で唯一の木造等身大五百羅漢像があり、前後のお寺が有名なので4番札所大日寺は少し地味目な存在かもしれません。

境内はわりとコンパクトであまり見どころがないように思われがちですが、個人的には大好きなお寺です。

珍しい鐘楼門

大日寺の入り口にある真っ赤な鐘楼門。

4番札所大日寺の真っ赤な鐘楼門

3番札所まではお寺の入り口にあるのは仁王門ですが、大日寺は鐘楼堂(お寺の鐘があるお堂)と門がセットになった構造で、金剛力士像はありません。

一番札所から順に周ってきた場合は、雰囲気の違いがわかるかも。この鐘楼門、実はとても珍しい作りのもので1階は角柱、2階は丸柱となっています。

門の色は2018年の春に塗り直されたばかりなので、鮮やかな色が目に眩しくて素敵です。

びんずるさん

大師堂のすみに鎮座するインパクトのある真っ赤な像。

4番札所大日寺のびんずるさん

賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)という、お釈迦さまの弟子のお一人で「びんずるさん」「おびんずるさん」と呼ばれています。

お姿が真っ赤なのはお酒の飲みすぎでお釈迦さまに一時期破門されたから、という説もありますが、生命がみなぎっている様子を表しているそうです。

また、神通力にすぐれていたびんずるさんは、むやみに神通力を使って人々に力を誇示したことでお釈迦さまに怒られ、縁側に出されているとか。お釈迦さまの高弟なのにどこか人間くささのある方ですよね。

お釈迦さまから「悟りを得ずこの世にとどまり、人々を病から守って救うように」との命を授かり、びんずるさんの像をなでると病気が治るという信仰があります。

4番札所大日寺のびんずるさんは、右手と左手で3回ずつ頭をやさしくなでると無病が約束されるといわれていますよ。

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西国三十三観音像

4番札所大日寺といえば、美しい木造の西国三十三観音像がいちばんの見どころ。本堂と大師堂をつなぐ回廊にあります。

4番札所大日寺の西国三十三観音像

江戸時代の明和年間(1764年~1771年)に大阪の信者さんたちから大日寺に奉納され、彫像時期は1407年のとても古いものだそうです。

4番札所大日寺の西国三十三観音像

現在修復中のため、2019年2月まで一部の拝観ができませんが2体以外は修復が完了しています。

ガラス越しの拝観ですが、薄暗い照明に照らされてずらっと並ぶ観音像はどれも素晴らしい美しさで、時間を忘れて見とれてしまいました。

青面金剛像

西国三十三観音像の手前には「青面金剛(しょうめんこんごう)像」があります。

4番札所大日寺の青面金剛像

青面金剛に祈ると病気や災いから守ってくれるといわれ、人間の体にいる「三尸(さんし)」というよくない虫を退治してくれます。

足もとには「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿を従えているのが特徴です。

びんずるさん、青面金剛ともに4番札所大日寺以外の四国遍路のお寺でも拝むことはできますが、1番札所から順に周ってきた場合はここで初めて見ることになります。

4番札所大日寺の歴史

4番札所大日寺の御本尊は弘法大師が彫ったといわれる大日如来像で、お寺の名前の由来となっています。

正式には黒巖山(こくがんざん)遍照院(へんじょういん)大日寺といいます。周囲を山に囲まれていることから、古くはこの地は「黒谷」と呼ばれていたのでこの山号がつき、大日寺も「黒谷寺」と呼ばれていました。

かつてはいくつものお堂を持つ立派なお寺でしたが中世には荒廃し、5代目藩主・蜂須賀綱矩(はちすかつなのり)が大日如来を信仰していたことから保護を受けてようやく再建されました。

4番札所大日寺の御朱印

本堂の手前に納経所があり、そこでお納経(御朱印)がいただけます。

4番札所大日寺の御朱印

四国霊場の札所では貴重な、お坊さんによるお納経はありがたみ倍増。

大日寺にはオリジナルの納経帳と御影帳があり、どちらも風神雷神のデザインでとても豪華でかっこよかったです。お値段も豪華(8,800円)で、かなり悩んだ末に今回はあきらめました。

四国霊場で納経をいただくと、御本尊のお姿が描かれた「御影(おすがた)」と呼ばれるお札がいただけます。

4番札所大日寺の御影

御本尊は秘仏が多く、四国八十八か所のうち常時拝観できるのはたった7寺だけだそうです。

4番札所大日寺では住職でさえ生涯2回(住職になるとき・交代するとき)しか見ることができないという秘仏中の秘仏。

お参りしても御本尊を拝することができないため、お遍路さんには御本尊のお姿を描いたお札を渡すというシステムとなっています。

88もの御影を納める御影帳は御朱印帳のようにどこでも手に入るものではないので、お探しの方は大日寺のかっこいい御影帳がおすすめですよ。

まとめ

4番札所大日寺は、コンパクトな境内ながら見どころが凝縮されています。

特に西国三十三観音像は美しく、他の札所では拝観することができない貴重なものなので必見ですよ。仏像が好きな方にはぜひお参りをおすすめしたいお寺です。

 

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この記事を書いた人

この記事は、全国のイベントを体験したライターが集まって、その経験を元に穴場情報などをシェアするべく投稿したものです。リアルな情報をそのままお伝えすることをモットーにしています。

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