四国八十八か所霊場第5番札所地蔵寺の奥の院、五百羅漢堂は四国で唯一の木造五百羅漢像があることで有名ですが、お遍路さんは先を急ぐあまり拝観しない方も多いようです。
地蔵寺の境内でも大々的に「四国で唯一!」とアピールしているだけあって、とても見ごたえがあるおすすめのスポットなんですよ。
時間がなくて見られなかった方やこれから行ってみたい方のために、地蔵寺の五百羅漢の魅力と見どころをご紹介しますね。
五百羅漢堂へのアクセスと駐車場情報
〒779-0114
徳島県板野郡板野町羅漢林東5
五百羅漢堂は5番札所地蔵寺の奥の院なので、まずは地蔵寺を目指します。
高松自動車道の板野インターを下りて県道12号線を池田方面へ進み、板野西消防署で右折します。しばらくまっすぐ進むと「地蔵寺」の看板が見えてくるので、場所はわかりやすいです。
五百羅漢堂の駐車場
地蔵寺の駐車場は駐車場というよりも広場のようになっていますが、そこそこ広めで難なく停められます。
五百羅漢堂にも駐車場があるようですが、地蔵寺を参拝後に境内を徒歩で向かったのでそちらの様子はわかりません。
お釈迦さまの弟子「阿羅漢」が勢ぞろい!
そもそも「五百羅漢ってなに?」ってなりますよね。「五百羅漢(ごひゃくらかん)」とは、お釈迦さまに常に付き従ったという500人の弟子のことです。
仏教の最高の悟りを得た聖者のことを「阿羅漢(あらかん)」といい、500人の阿羅漢で「五百羅漢」というわけです。
悟りを開いた聖者とはいえ、五百羅漢はあくまでも人間なので、仏像と違い喜怒哀楽のさまざまな表情を浮かべているのが特徴です。
この500人の羅漢の中には必ず自分や親族など身近な人と似たお顔があるといわれていますよ。
地蔵寺の五百羅漢の見どころ
地蔵寺の本堂前から案内通りに進むと、五百羅漢堂の入り口に到着します。徒歩5分もかからない距離でした。
入り口で拝観料200円を納め、まずは「弥勒堂」に入ります。
地蔵寺の五百羅漢は弥勒堂、釈迦堂、大師堂がコの字の配置になっていて、それぞれの堂を結ぶ回廊に五百羅漢像があります。
江戸時代に作られたという木造等身大の五百羅漢像は大正時代の火災で大部分が焼失し、残念ながら現在は200体しかありません。
全国各地に五百羅漢像はありますがほとんどは石像で、木造で彩色のあるものはとても珍しく、四国では地蔵寺の五百羅漢堂だけで拝観できるというかなりレアなものなんですよ。
彩色が美しい!等身大の羅漢像
地蔵寺の五百羅漢は3段に並ぶ構造になっていて、ずらっと並んだその姿は圧巻です!
薄暗いお堂の中、それなりの大きさの像がひしめく姿は少し不気味さもあります。拝観する人が少なくて貸し切り状態のため、すみずみまで時間をかけてじっくり見ることができるのはうれしい反面、ちょっと怖かったです…。
でも、中には感情がまったく読めない表情のユーモラスな羅漢さんもいてなごみます。
コの字の最初の角を曲がると「釈迦堂」の釈迦如来が現れ、その先に新たな羅漢さんが並んでいます。ここからは羅漢の中でも位が高い羅漢さんが並んでいると思われるエリアで、お姿がとてもきらびやかでした。
こちらにはお釈迦さまの実の息子で十大弟子、十六羅漢のひとり「羅?羅(らごら)尊者」のお姿もあります。羅?羅は「ラーフラ」とも呼ばれていて、ラーフラのほうがピンとくるかもしれませんね。
なぜかお腹にぽっかり穴が空いているという、とても不思議なお姿をしていますがちゃんと理由があります。
羅?羅はお釈迦さまと顔が似ていないので、実子ではないとうわさされました。そこで「顔は似ていなくても心に仏がいるのだ」と言ってお腹をガバッと開いて見せたという、破天荒エピソードがあります。
本来はお腹の中にお釈迦さまを模した仏像があるのですが、この羅?羅尊者はなぜか小銭がぎっしり詰まっていました。
さらに進むと、終盤にも感情がよくわからない羅漢さんがいます。
ゴールとなる大師堂
五百羅漢像の最後には弘法大師をお祀りする大師堂があります。大師像の周りには四国八十八か所霊場の御本尊が配置され、ミニ霊場のようになっています。
ここで88寺の御本尊を拝めば四国八十八か所霊場をすべて周ったのと同じ功徳が得られるという、とてもお得な場所なのでおすすめですよ。観光で五百羅漢だけを拝観する場合はぜひ見てくださいね。
五百羅漢の御朱印
地蔵寺の納経所で五百羅漢堂の御朱印がいただけます。
納経所の中にも「五百羅漢堂の納経はここでいたします」という掲示がありました。
四国霊場専用の納経帳には奥の院の納経をいただくスペースがないので、通常の御朱印帳でも問題なく書いていただけました。札所と同じように御影(おすがた)もいただけます。
まとめ
存在は昔から知っていましたが、なかなか拝観する機会がなかった地蔵寺の五百羅漢は思っていた以上に見ごたえがあってとても素晴らしいものでした。
昔は今の倍以上の羅漢さんがいて、さらに迫力があったことが想像できます。
お遍路さんの場合は参拝時間の都合でなかなか奥の院まで拝観することが難しいかもしれませんが、別の機会でぜひ訪れてほしいおすすめのスポットです。