神社やお寺が密集している、大阪市天王寺区の四天王寺エリアにある安居神社。京都にある名前が似ている神社から「安井神社」といわれたり、古くは「安居天満宮」ともいわれています。
安居神社は大阪夏の陣で真田幸村が本陣を構えた茶臼山からも近く、幸村が最期を迎えた場所でもあります。安居神社では、真田幸村にちなんだ六文銭の印が入った御朱印もいただけますよ。
安居神社へのアクセス
安居神社は一心寺の近くにあります。天王寺駅からは少し距離があり、徒歩15分くらいでした。
四天王寺前の交差点を松屋町筋方面へ進むと、下り坂の途中に神社の入り口がありました。松屋町筋側からも境内に入れると思いますが、奥まっているので場所がちょっとわかりにくいです。
〒543-0062
大阪府大阪市天王寺区逢阪1丁目3
安居神社は真田幸村終焉の地
ゲームや映画、時代劇などで取り上げられることが多く、真田幸村は昔からファンが多くて人気のある戦国武将ですよね。そんな真田幸村が最期を迎えたこの安居神社は、幸村ファンの聖地ともいえる場所です。
最近でも大河ドラマ「真田丸」の影響で参拝客多く、混雑しているといわれていますが、平日に参拝したからか人は少なめでゆっくりと境内を見て回ることができました。
安居神社にある真田幸村像
安居神社の境内には、まっすぐに前を見据える真田幸村像があります。
真田幸村像の隣には「真田幸村討死跡」の石碑もありました。幸村は安井神社境内の松の木の下で息をひきとったといわれています。その松の木は残念ながら枯れてしまって残っていませんが、今は昭和26年に植えられた2代目の松の木があります。
大阪夏の陣で豊臣方として奮戦した幸村は、今でも「日本一の兵(つわもの)」と称賛されています。安居神社では毎年5月に「幸村祭」も開催されているそうで、真田幸村ファンの方はお祭りもチェックしてみてくださいね!
安居神社の歴史
「真田幸村ゆかりの神社」として取り上げられる安居神社ですが、その歴史はとても古く、かなり昔からこの地に鎮座しています。
安居神社はもともと「安居天満宮」といわれていたことから、ご祭神は学問の神さま・菅原道真公と少彦名神(すくなひこなのかみ)。
正確な創建年は不明ですが、聖徳太子が四天王寺を建立したときからあるといわれています。安「井」神社ともいわれますが、正式には安「居」神社です。
安居神社は大阪の都会のど真ん中にあると思えないほど、拝殿はひっそりとしていて静かなたたずまいでした。
安居神社の御朱印
安居神社の御朱印は、社務所でいただけます。社務所は誰もいなくて、御朱印をいただくのは無理かと思いましたが、インターホンを押すと神社の方が来て対応していただけました。
力強い筆遣いの御朱印は、戦国武将ゆかりの神社らしいですよね。初穂料は300円でした。安居神社の御朱印には「真田幸村公討死の地」という文字と、六文銭の印があります。
安居神社の授与品
社務所にはお守りやおみくじなどがたくさん並んでいました。その中でも気になったのが、初穂料500円のだるまのおみくじ。
色は赤と木目そのままの2色で、ひとつひとつ微妙に顔が違います。お腹には金色で「福」と書かれていますよ。おみくじをひいた後も、このだるまさんは持ち帰って飾れます。ぜひ、お気に入りのだるまを探してみてください。
安居神社の周辺は神社もお寺もたくさん!
安居神社がある四天王寺エリアは、四天王寺をはじめたくさんのお寺や神社がありますよ。
四天王寺の少し手前には一生に一度の願いごとを叶えてくれることで有名な「堀越神社」、安居神社の道路をはさんだ向かい側には「一心寺」、5分ほど歩いたところには阪神タイガースファンの聖地といわれる「大江神社」もありますよ。
安居神社に訪れたときには、周辺の神社にも足を伸ばして参拝してみてくださいね。
まとめ
歴史好きとしてはぜひ一度訪れてみたかった、真田幸村終焉の地・安居神社。大阪の天王寺という都会にありながら、大通りから奥まったところにあってひっそりとした雰囲気の神社でした。真田幸村ファンの人、神社や御朱印巡りが趣味な人にはぜひおすすめしたい場所です。