香川県高松市にある、新屋島水族館へ行ってきました。
「屋島(やしま)」は源平合戦の激戦地で、那須与一の「扇の的」エピソードなど屋島古戦場として有名ですが、山上にはファミリー向けのほんわかした水族館があるんですよ。
新屋島水族館のアクセス方法と基本情報
屋島ドライブウェイを通り、屋島山上の駐車場まで登ります。駐車場からは屋島寺を通るか、水族館へ直接向かうかの2つのルートがあります。
屋島寺を通るルートは少し遠回りになるので、水族館のみの観光なら屋島寺と反対方向から向かうのがおすすめです。屋島の山上は遊歩道が整備されていて、ぐるっと一周できるようになっていますよ。
〒761-0111
香川県高松市屋島東町1785?1
新屋島水族館の料金は?
中学生・高校生 700円
3歳以上 500円
2歳以下は無料です。
水族館だけの利用なら規模の割にちょっと高く感じますが、ショーまで楽しめば、まあ妥当かな…というところです。
新屋島水族館の観光所要時間は?
営業時間は9:00~17:00まで。水族館だけなら1時間ほどですべて見て回れます。
イルカやアシカのショーを見学するなら、待ち時間なども含めると2時間~3時間ほど見込んでおくといいと思います。ショーの時間は30分くらいでした。
ショーの開催時間
私が行った時には、
でした。
土日祝日は「イルカ劇ライブ」が行われます。
お子さん連れでも安心の設備
ベビーカーや車いすの貸し出しと、荷物を預けるのに便利なコインロッカーが入り口すぐにあります。ただ、ベビーカーは貸し出し台数は少ないです。
トイレは水族館の中にあって、障がい者用トイレや授乳室もありましたよ。館内は1階はバリアフリーですが、2階へは階段しかありません。
飲食店はありません
大きい水族館なら館内にレストランなどがありますが、新屋島水族館は小さめなので飲食店がありません。
食事をするなら一度水族館の外へ出ることになりますが、再入場ができます。アシカとイルカのショー観覧席でのみ飲食ができて、お弁当の持ち込みもOKです。
新屋島水族館はこんなところ!
新屋島水族館は全国的にも珍しい、標高約300メートルの山の上にある水族館なんです。水族館といえば、普通は海の近くにあることが多いですよね。
イルカショーでも、「新屋島水族館のイルカのジャンプは日本一の高さです!(屋島の標高を含む)」という解説がありました。
実は、閉鎖の危機…
「新屋島」水族館という名前から察するかもしれませんが、もともとは「屋島水族館」でした。2006年に一度閉館していて、運営会社が変わって再オープンしたという歴史があります。
水槽メーカーとして有名な日プラが、会社として初めて水槽を納入したのが屋島水族館だったという縁から、現在は日プラの子会社が運営しています。
施設の老朽化などから2016年にも再び閉鎖が決まりましたが、可能な限り屋島での営業を続けるという方針になり、現在も営業しています。香川県内では他の場所に水族館建設の計画があるので、将来的には閉鎖されるかもしれません。
屋島は「瀬戸内海国立公園」という国定公園なので、水族館の改装などにいろんな制限があり、建て替えが難しいという理由があるためです。
新屋島水族館で見られる130種類の生きもの
かなり昔からあるので建物は古いし、水族館としてはそんなに広くはありません。そのかわり、かなり間近で海の生き物を見られますよ~。
瀬戸内海の魚を中心に、タカアシガニやグソクムシなどの深海魚、水族館らしいペンギンなどなど、新屋島水族館には130種類の生きものがいます。一部をご紹介しますね。
フンボルトペンギン
入り口から入ってすぐにペンギン。1匹まったく動かないので置物かと思ったら寝てました。
ペンギンの寝顔ってレアじゃないですか?
幻想的なクラゲ水槽
2階は全体がクラゲ水槽になっています。暗い室内に、ライトアップされたクラゲがゆ~らゆら。
とても幻想的な雰囲気でした。水槽前にベンチがあるので、ぼーっとクラゲを眺めることもできて癒されますよ。インスタ映えする写真が撮れそうな雰囲気でした。
激レア!なアメリカマナティ
日本では、沖縄の美ら海水族館とこの新屋島水族館にしかいないとても貴重な生きもので、絶滅危惧種だそうです。のっそりした巨体とベロアみたいな柔らかそうな体毛が、ぬいぐるみみたいでラブリーです。
抱き枕にしたい。水槽の底をのっそりのっそり歩くアメリカマナティ。
しっぽが丸くて、しゃもじみたいなのもかわいいですよね。
必見!イルカ劇ライブ
通常のイルカショーのほかに、土日祝日限定のイルカショーがあります。
時間は11:00~、12:30~、14:00~、15:30~の4回。席が少ないので、早めに座っておいたほうがいいかもしれません。
4列あるうち、前の2列の青い席は水がかかります。
プールは小さいし、イルカも2頭だけなのでそんなに期待していなかったんですが、かなり楽しかったですよ~。劇仕立てで、飼育員さんたちの努力と工夫が感じられます。
この時には「走れ、侍?2018」を見学。
最初は普通に飼育員のお姉さんが出てきて、よくある水族館のイルカショーかと思っていたら突然マツケンサンバ並みにキラッキラのお侍さんが乱入してきて…?という、謎の急展開でした。
新屋島水族館のイルカプールはこんな風に中が見えるのでイルカの動きがよくわかります。劇の内容は3パターンあって、時間によって変わるみたいなので別のパターンも見てみたくなりますよ。
屋島は見どころたくさん
四国八十八か所の84番札所「屋島寺」や、瀬戸内海と高松市が一望できる展望台など、屋島は水族館以外にも見どころがありますよ。水族館のあとは、屋島観光もおすすめです。
閉鎖の危機…という話もありましたが、2021年6月末現在、コロナ禍で休業はしているものの、ちゃんとまだ継続しているようです。
たくさんの可愛い動物たちが待っていますので、ぜひ訪れてみてくださいね。