大阪・梅田にひっそりとたたずむ小さな神社、「歯神社(はじんじゃ)」。大勢の若者でにぎわうEST(エスト)やHEP FIVEの近くにあります。
「あんなところに神社なんかあったっけ?」と思うほどのものすごいミニサイズ。隣を通っても気づかないほど小さな、かわいい神社です。
この圧倒的な小ささと、珍しい「歯」の神様ということで、インスタ映えするんじゃないかな~と思って行ってきました。「さすがに御朱印はないだろう~」と思いましたが、実はもらえる方法があるんですよ。
歯神社へのアクセス
ESTとHEP FIVEの間の細い道を通り、最初の交差点を左に曲がって高架をくぐると歯神社の小さな鳥居と御神木が見えます。
〒530-0017
大阪府大阪市北区角田町2?8
歯の神さま、歯神社って?
「歯神社」、読み方はそのままストレートに「は・じんじゃ」ですがちょっと悩みますよね。「歯神(はがみ)さん」とも呼ばれています。正式な創建年はわかっていませんが、数百年前からこの地に鎮座しています。
ご祭神は歯神大神(ハガミオオカミ)、歯神大神は「ウカノミタマノカミ」のことで稲荷神社にお祀りされている神さまです。
江戸時代中期に淀川の氾濫があり、梅田一帯が大洪水になりましたが歯神社の御神体(巨石)が歯止めとなり梅田の水没を防いだといわれています。
また、第二次世界大戦の大阪大空襲でも梅田一帯が火災となりましたが、歯神社まで火の手は届かず、戦火を歯止めしたとも。“歯止め”の神さまがいつしか“歯痛止め”の神さまに転じたことから、現在は歯の神さまとしてお祀りされています。
歯神社の御利益は?
歯の神さまである歯神社の御利益は、「歯痛鎮静」と「歯業成就」。御利益も珍しいですよね。
歯の痛みを止めてくれるだけでなく、歯医者さんや歯科衛生士さん、歯ブラシや歯磨き粉業者など、歯に関わるさまざまな職業の方が多く参拝されています。
6月4日の虫歯の日には「歯神社例祭」があり、歯の健康を祈願した歯ブラシが先着順でいただけますよ。
ミニマムでかわいい、歯神社の境内
鳥居から拝殿までは1歩もかからないほど小さな歯神社。
とても小さな境内ですが、しっかり御神木もあります。さい銭箱は拝殿の内側にあるので、扉の穴からおさい銭を投入しましょう。
歯神社の拝殿のわきには「なで石」という石があります。
上がちょっとへこんでいて、大臼歯のような形になっています。なで石をなでて、歯が傷む側の頬をなでると歯の痛みが治まるとか。
歯神社では御朱印もいただけます!
鳥居から拝殿まで1歩で行けるほど小さな歯神社ですが、御朱印がいただけます。ただし、見てのとおり歯神社には社務所がないので、近くにある綱敷天神(つなしきてんじん)まで行きます。
歯神社は綱敷天神の末社で、社務所は綱敷天神御旅社(おたびしゃ)がかねています。
綱敷天神御旅社へのアクセス
綱敷天神は歯神社から500メートルくらい離れたところにあり、NU茶屋町の近くの阪急電車の高架前の道路沿いにあります。こちらも小さな神社ですが、鳥居が道路沿いにあるのですぐわかりますよ。
〒530-0013
大阪府大阪市北区茶屋町12?5
綱敷天神御旅社でいただける御朱印
綱敷天神は本社と御旅社の2社ありますが御朱印の授与をしているのは現在は御旅社だけです。綱敷天神御旅社では本社と御旅社、歯神社の3社の御朱印をいただけます。
ただ、複数の神社の社務を行っているので、御旅社の社務所はほとんど無人となっています。実際、私が行った日もご不在でした。平日はほぼ無人、土日祝日の午後はいらっしゃることが多いようです。
御朱印や授与品の対応については、ツイッターやフェイスブックで情報を発信しているので参拝するときはチェックしてみてくださいね。
まとめ
歯神社は近くを通っても見落としてしまいそうな神社ですが、赤い鳥居と拝殿、御神木もあるミニサイズでかわいい神社でした。
とても珍しい歯の神さまがお祀りされているので、歯に関わるお仕事の方や志望している学生さんはお参りにいってみてはいかがでしょうか。