淡路島にある伊弉諾(いざなぎ)神宮へ行ってきました。日本の神話で国産みをした、イザナギノミコトとイザナミノミコトがお祀りされている神社です。
地元では「いっくさん」と親しまれる淡路島の一の宮でもあり、多くの参拝客でにぎわっている伊弉諾神宮の見どころをご紹介します。伊弉諾神宮では御朱印もいただけますよ。
伊弉諾神宮へのアクセス方法と駐車場情報
〒656-1521
兵庫県淡路市多賀740
神戸淡路鳴門自動車道の津名一宮インターから車で5分くらいの場所にあります。高速道路を下りてすぐの信号を右折すると道路沿いには灯籠が並んでいるので、伊弉諾神宮までは迷うことはありません。
また、神戸三宮から淡路島方面への高速バス(神姫バス)が一日5便伊弉諾神宮前に停車します。
伊弉諾神宮の駐車場
伊弉諾神宮前の信号を右折すると参拝客専用の駐車場がありました。停められる台数は少ないですが(30台くらい)、少し奥に第二駐車場や観光バス用の駐車場もありました。
日本のはじまり、国産み神話とは?
伊弉諾神宮のご祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコト、日本の神話で国産みをした夫婦神です。
今でも日本には八百万(やおよろず)といわれるほどたくさんの神さまがいますが、そのほとんどはイザナギとイザナミの子供。
日本の国土もイザナギとイザナミによって生まれ、淡路島→四国→隠岐島→九州→壱岐島→対馬→佐渡島→本州の順に生まれました。
神話で最初に生まれた国土である「オノゴロ島」は淡路島全体を指すという説と、淡路島の近くにある離島「沼島(ぬしま)」のことを指すという説があります。
伊弉諾神宮の見どころは?
淡路の国の一の宮である伊弉諾神宮は、とても広い境内にたくさん見どころがありますよ。
参道の巨大な鳥居
石でできた巨大な鳥居が参道にあります。津名一宮インター方面から来るとこの鳥居が見えるので、伊弉諾神宮の場所がすぐにわかります!
手水舎も雰囲気がある
「幽宮(かくりのみや)」と書かれたひしゃくが並ぶ手水舎も、他の神社とは違う雰囲気。水が出ているところには亀の像が。
「幽宮」というのは“終焉の住居”のことで、神話でイザナギノミコトが天照大神に国を託されたあと、オノゴロ島に幽宮を建てて余生を過ごされたことにちなんでいます。
手水舎の大きな手水鉢は自然石でできていて、豊臣秀吉が大阪城を築城するときに瀬戸内海から大量の石を調達し、運んでいる最中に海中に落としてしまったものを氏子の漁師が見つけて引き上げ、伊弉諾神宮に奉納したものです。
威厳あふれる随神門
日本の国土と八百万の神々の父であるイザナギノミコトをお祀りするだけあって、随神門から威風堂々とした雰囲気。肝心の拝殿の写真は参拝客が多すぎて撮れず…。
伊勢神宮の遥拝所も!
伊弉諾神宮には伊勢神宮の遥拝所がありました。遥拝所(ようはいじょ)というのは離れたところから神仏を拝むためのもので、なかなか現地まで行けない人のためにあります。
淡路島から伊勢神宮までもかなりの距離があるので、ここから伊勢神宮をお参りできるのはありがたいですね。
伊弉諾神宮の御利益は?
日本の神話で国産みをしたイザナギノミコト、イザナミノミコトの夫婦神がお祀りされている伊弉諾神宮は強力な縁結びのパワースポットといわれています。
縁結びのほか、夫婦円満、子授け、心願成就、厄除け開運など幅広い御利益がありますよ。
夫婦大楠(めおとおおくす)
ひとつの根元から大きく二本の楠が伸びている「夫婦大楠」は樹齢900年以上といわれています。この楠にはイザナギ、イザナミが宿っているとも。
夫婦大楠には縁結びや夫婦円満、子授け、安産といった女性に嬉しい御利益があり、楠のパワーをいただくには左手で木に触れたまま反時計回りに一周するといいそうですよ。
人生の再スタートを祈願する
伊弉諾神宮は “一区切りをつけて人生の再スタートをするときに参拝するといい”といわれています。
神話ではイザナミの死後、イザナギはイザナミに会いたくて黄泉の国に行き、現世に戻ってくるよう頼みますが、イザナミは「黄泉の国の食べ物を食べてしまったので現世には戻れないが、黄泉の国の神に交渉してみる」と言い、「私がいいというまで姿をみないでほしい」とイザナギに頼みます。
イザナギは待ちきれずにイザナミを見てしまい、醜く朽ち果てた死後の姿に驚いて逃げ帰り、黄泉の国のけがれをはらうためにみそぎをしたとき新たに天照大神(アマテラスオオミカミ)、月読尊(ツクヨミノミコト)、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の3柱の神々が生まれました。
最愛の妻イザナミとの永遠の別れのあと、新たに尊い神々が生まれたことにちなんでいるようです。
伊弉諾神宮の御朱印
伊弉諾神宮では「幽宮」の印が入った御朱印をいただけます。拝殿を背にして随神門の左右に建物がありますが、左手はお守りやお札をいただける授与所、右手が御朱印やご祈祷の受付をしている建物となっています。
大きな神社なので常にどちらも巫女さんや神職さんがいるので、御朱印は確実に書いていただけますよ。御朱印の初穂料は300円、書いていただくのに待ち時間は5分くらいでした。
まとめ
国産み神話の神さまがお祀りされている伊弉諾神宮は日本最古の神社のひとつといわれています。
縁結びを願う人は、イザナギ、イザナミの夫婦神にあやかってパワーをいただいてみてはいかがでしょうか。淡路島の自然豊かな中にあるので、リフレッシュもできてすがすがしい気分になれますよ。