暑い夏が来ました。
土地探しをするときに、気になるのはその土地の地盤の強さですね。
でも地盤の強さって言ってもどう調べていいかわからないし、なんだか難しそう。素人に調べられるものなの？
そうですよね。
日本のどこにいても地震や水害など災害の危険はありそうですし、まずはしっかりした地盤に建てたいけれど、調べる方法ってあまり一般的ではないかもしれませんね。
この記事ではそんなあなたに、地盤の強さを調べるのに便利なサイトをご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
土地探しで気になること
土地探しで一番気になるのは、その土地は安全なのかということでしょう。
安全には色々要素がありますが、その土地の地盤は強いのか、災害に遭いやすいなどの状況は、もっとも気になるところでしょう。
でもどうやって調べるのかあまり知られていないですし、だいたい何を調べればいいのかもわかりにくい。
調べるにしても、できれば費用をかけずに気軽に調べられるといいですよね。
ここでは、ネット上で自分で調べられる地盤の強さや災害についての地図を見られるサイトをご紹介します。
ネット情報を利用する
地盤は基本的に固ければ強いし、柔らかければ弱いのです。
固い岩盤の上にいろいろな地質の層ができていて、大まかに分けると2万年以上前にできた洪積層と2万年以内にできた沖積層に分けられます。
沖積層は2万年前、縄文時代には海だったところが隆起して陸地になった比較的新しい陸地。なので、まだ固まりきっていないのです。
こういった地質の歴史を見た上で、今の土地が強いか弱いかを大まかに把握できます。
地盤が柔らかければ地震では揺れやすく、川の近くの低地であれば今までも洪水があったりして、地盤が柔らかいと予想できます。
このくらいの大まかな知識を持って見てみましょう。
まずは、自治体ごとに作成しているハザードマップ、確認されていますか？
ハザードマップは自治体ごとに作成していてネットでも公開されていますから、まずはそれを確認しましょう。
その他に、国や研究機関が情報を集めているサイトをご紹介します。
国土交通省のポータルサイト、「重ねるハザードマップ」
場所によって、災害の心配事は違います。海岸が近ければ津波の心配がありますし、川の近くなら水害について知っておきたいですよね。
調べたい場所の住所を入れて検索すると地図が出てくるので、それに洪水の情報や土砂崩れのリスクなどを重ねて表示することができます。
国土地理院の作成する「土地条件図」
国土地理院といえば、日本全国の地図を古いものから新しいものまで管理したり、作成しています。
「土地条件図」は、土地の自然条件を示した地図です。
土地条件図の知りたい場所の位置をクリックすると、「土地の成り立ち」や「災害リスクの解説」が現れます。
今は川がなくても昔は川があったということも、この地図でわかります。
他にも、防災科学研究所のJ-SHISは、将来発生するおそれのある地震による揺れを地図上で見ることができます。地震があった時の揺れやすさを示しています。
産業総合研究所の「地質図Navi」は、各地の地質はどんな地質なのかを見ることができます。
どの地図も大変詳しいのでじっくり見るのにはオススメですが、詳しすぎるところもあって、初めての方は見にくいかもしれません。
もっと見やすい民間の情報サイトもご紹介しますね。
株式会社ジオテック 「ジオダス」
地盤調査や地盤改良工事を全国で行っているジオテックは、その結果を地図に落とし込んでいます。
調べたい場所の地名を入れると地図が現れ、その近くで地盤を調べた結果を見ることができます。
その結果が良好なのかどうか、地盤補強工事を行ったかどうかを示しているので、簡単に近くに地盤の状況を知ることができます。
ジャパンホームシールド株式会社 「地盤サポートマップ」
ジャパンホームシールドの「地盤サポートマップ」は、総合的に地盤を調べることができます。
地盤の調査結果の地耐力や地震の時の揺れやすさ、過去の航空写真などを重ねて見ることができます。
これまでご紹介してきた土地条件図や地質図などを重ねることもできるので、使いやすくわかりやすいポータルサイトです。
地盤調査は必須
土地探しの時にこの地域に住みたいというところがあるでしょうから、その地域をまずは調べてみてはどうでしょう。
サイトを見ればすべてがわかるわけではありませんが、少し弱そうだなと思っていれば、地盤補強工事分の予算を確保して、総予算を考えるということもできそうです。
事前の調査とは別に実際の住宅の建築のとき、地盤調査は必須です。
土地の中で家を建てる場所の真下を調査するものですから、必ず行いましょう。
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まとめ
今回は、いろいろな情報サイトをご紹介してきました。
ネットで確認したら、できればそれだけではなく地元の不動産屋や住宅会社、地域に住んでいる人にも聞いてみましょう。
今お住いの場所も、ぜひサイトで調べてみてください。
災害の起こりやすさなど知らなかったことがわかり、家族で備えができるかもしれませんよ。
