家を建てる時、色々な理想ってありますよね。
その一つに、「吹き抜けのある家」ということを考える人も多いのではないでしょうか。
実際、最近では吹き抜けの設計を取り入れた家が多く建てられていますし、私も自分の家を建てるときには吹き抜けの家を検討しました。
開放感があって、明るい光がいっぱい差し込むイメージの吹き抜けのある家は憧れちゃいますよね。
そんな明るくて開放的な吹き抜けですが、デメリットもあることはご存知ですか?
吹き抜けの家を建てようと考えている方の中には、「吹き抜けって素敵だけど、光熱費がかかりそう」「掃除はどうしたらいいの?」など、デメリットの方を心配している方もいるのではないですか?
そうですよね。
家は一生に一度の大きな買い物です。失敗はしたくないですよね。
そこで今回は、家を建てるときに吹き抜けを取り入れることのデメリットについて具体的にご紹介していきますよ。
あとから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、しっかりチェックして家を建てる際の参考にしてみて下さいね。
吹き抜けリビングの4つのデメリット
吹き抜けリビングにすると、普通の家と比べて具体的には一体どんなメリットがあるのでしょうか。
ひとつずつ見ていきましょう。
冷暖房の効きが悪くなりやすい
開放的な空間を演出できる吹き抜けですが、言い方をかえれば、それだけ部屋の空間が広くなるので、冷暖房の効率が悪くなってしまうんです。特に冬場の暖房の効率が悪くなるのが特徴です。
暖かい空気は上へ上へと上がっていきますので、吹き抜けの場合、なかなか下まで暖かい空気が下りてこず、部屋全体が暖まるまでに時間がかかってしまうのです。
そのため、光熱費が吹き抜けではない家に比べると高くなりやすいというわけです。
音が響きやすい
2階の部屋と空間で繋がっているため、リビングにいながら2階の家族ともコミュニケーションがとりやすいのが吹き抜けリビングのメリットですが、その分、伝わる必要のない音まで響いてしまうのです。
1階のリビングのテレビの音が2階の寝室まで響いてうるさい、など家族の間で音に対しての気遣いが、吹き抜けではない家以上に必要になります。
臭いも伝わりやすい
同じような理由で、臭いの問題もあります。キッチンの料理の臭いが、2階まで充満しやすいです。
焼肉やお好み焼きをすると、次の日まで臭いがとれないことはよくありますが、それが2階にまで行き渡ってしまうんですよね。ちょっと困りますよね。
掃除や照明交換などメンテナンスに手間がかかる
吹き抜けは天井を高くしてつくってありますので、照明や窓も当然高い位置にありますよね。
窓の掃除や照明の交換の際、とてもじゃないけど自分じゃ届きません。
ホームセンターなどで、高い所を掃除するための道具を購入したり、家を建ててもらった工務店や専用の業者に料金を払って、依頼する必要があります。
通常の家の場合よりメンテナンスに手間がかかるということは、頭に入れておかなければいけませんね。
吹き抜けリビングで失敗しないための3つの注意点
こうやってひとつひとつ見ていくと、デメリットって結構ありますよね。
デメリットを理解したうえでも、やっぱり吹き抜けリビングの明るくて開放的な空間やおしゃれな雰囲気は魅力的ですよね。
そこで、吹き抜けリビングにするときの注意点についてまとめてみました。
吹き抜けは壁に囲まれたものよりオープンのものに
吹き抜けリビングには、吹き抜けの部分が壁に囲まれている場合と、ホールなどオープンになっている場合とがあります。
注意したいのは、前者の吹き抜けの部分が壁で囲まれたパターンの場合です。
吹き抜けにしているぶん天井は高くなっているのですが、周りが壁に囲まれることによって、吹き抜けの最大のメリットである開放感が活かしきれなくなってしまい、かなりもったいない結果になってしまいます。
間取り的にどうしてもオープンな吹き抜けをつくることが難しい場合は、どこか一部でもよいので視界の抜け感をつくることをおすすめします。
吹き抜けの2階部分にファンをつける
デメリットでも指摘した、暖気が上部に逃げてしまうという問題点を解消するためにも、吹き抜け2階部分にファンを取り付けすることをおすすめします。
空気をファンでかき混ぜて対流させることで、上にたまった暖かい空気を下に送ることができ、部屋の温度差を解消することができますよ。
窓の高さを揃える
吹き抜けでは、採光のための窓を取り入れるかと思いますが、この窓が重要なポイントになります。
よくある残念な例として、窓の高さをばらばらに取り付けるというのがあります。下から眺めた時、窓の高さがバラバラだとちぐはぐに見えてしまいます。
吹き抜けの窓は採光以外にも、開放感を視覚から得るために重要です。統一感のある窓は、より開放感のある空間を演出してくれます。
設計の時点では気づきにくく、家が出来上がったあとに「なんか違った」と気づく場合が多いため、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は吹き抜けのデメリットや注意点について詳しくご紹介いたしました。
吹き抜けの家をお考えの方はぜひ参考にしていただいて、後悔のない素敵なマイホームを手に入れてくださいね!