専門家によるマイホーム作りの話進め方

プロが教える!失敗しない注文住宅の進め方。まず何をすべき?

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雨の季節です。恵みの雨とはいうものの、続くとうっとうしくなってくるものですね。

注文住宅を建てたい。そう思い始めたら、どんなことをしたらいいのでしょう。
家づくりなんて誰でも経験があるわけじゃあないし、はじめの一歩がわからない…

そうですよね。
家を建てるのは色々な要素が関わってきそうで、どれから手をつければいいのかわからないし、考えることも多そうです。

この記事ではそんなあなたに、家づくりを始める時にまず何をするべきかをご紹介します。
第1歩が踏み出せるはずです。ぜひ参考になさってくださいね。

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家づくりを決めたら

家づくりなんて一生に一度のこと。二度経験のある人はなかなかいないでしょう。
自分の家を建てるのは、夢いっぱいな反面不安もあるし、何から始めたらいいのか。

家づくりは自分たちのためのもの。でも家を建てるとそれは街の一部にもなるし、家族の暮らしや成長に影響するとも言えますね。
家づくりのために考えなくてはならないことはたくさんあるし、なかなかのプレッシャーになるかもしれません。

家づくりを始める時に何から始めるのか、考えてみましょう。楽しい家づくりになるように、効果的な家づくりが進められるように。
ポイントは、最初に家族でしっかり決めておく二つのことです。

イメージを言葉に

どんな家にしたいのか、なんとなくでもイメージがあるでしょうね。
明るいキッチンにしたい、広いリビング、のびのびしたお風呂、などなど。

ご近所やお友達が素敵なおうちを建てて、こんな感じの家がいいなあということや、ネットや雑誌で素敵な写真を見て、ということもあるかもしれません。

まずは、そんなイメージをご家族で話し合ってみましょう。
家族で話し合う中で、「こんな感じがいいのよ」というイメージを言葉にしていきましょう。

家の雰囲気の感じはいろいろですが、少しずつ具体的な言葉にしていきましょう。
明るいキッチンなら、大きな窓が付いているキッチンとか、庭に続くような広いリビングとか。
もちろん言葉ではく、スケッチや簡単な図面でもいいですから、少しずつ具体的な形にしてみるのです。

 

ご家族の意見はまとめきれなくても大丈夫。家族がどんな考えでいるのかをお互いに知っておくことは、進める時に大切になってきます。
住宅会社や建築設計事務所など専門家に迷っているポイントを、相談すればいいのですからね。話し合ってこの方向がいいということが見えてくるはずです。

他にも、デザイン的なイメージとは別に、環境に配慮した暮らしがしたい、子育ての方針があるのでそれを実現できる暮らしにしたい、バリアフリーは必須にしたい、光熱費を抑えたいなどなど、希望があると思います。

それをご家族で話し合うことで、みんなで同じ家づくりに進んでいけるはずです。

資金はシビアに決定

住宅の資金計画は面倒だけどとても重要です。
金額も大きいし、住宅ローンを組む方が断然多いでしょう。30年近く支払うことになりますから、無理は禁物です。

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住宅を建てる場合、ただ住宅そのものの建築費用だけが必要なだけではありません。

土地の取得費用、建て替えなら解体費用、敷地周りの塀や植栽、車庫などの外構工事、屋外給排水工事費用、土地によっては水道の引き込み、カーテンや家具などのインテリア費用、登記費用、不動産取得税、固定資産税など住宅そのもの以外にも費用がかかってきます。

建て替えの場合は、新しい住宅に入居するまでの仮住まいの費用も必要です。

総予算を把握しよう

まずは自分たちの総予算をしっかり把握して、出せる金額を決めてしまいましょう。
住宅ローンでどのくらい借りられるのかは、現在の収入などからシミュレーションできます。ネット上にいろいろなサイトがありますから、試算してみましょう。

その他に頭金を準備します。
自分たちでどのくらい住宅の建築に出せるのか、親御さんからの支援はもらえるのかなど、シビアに把握してください。
この両方を合わせた金額が、総予算というわけです。

この総予算をはっきりと決めておかないと、住宅の相談を始めてからあれもやりたいこれもやりたいと夢が広がって、だんだんと費用がかさんでいって総費用が増えていく、なんてことになりかねません。

そうすると、普段の生活を犠牲にしなければならないかもしれませんから、十分検討をしておきましょう。

金額は2段階で設定

総予算として、「この金額で収めたい」という希望の金額と、「ここまでなら出せる」という引き下がれない金額の2段階で考えておきましょう。

土地の調査をしたら地盤補強がどうしても必要になったり、これについてはやるべきだと思う変更があったりします。
そんな時に自分たちに懐具合を把握しておくのに、ここまでなら出せる、でもこれ以上はダメ、というラインを決めておくことが重要です。

住宅の相談をするときに、会社によって資金計画に入っている項目が違うこともあります。
ですので、複数の会社に相談するときはしっかり違いを見極めましょう。

 

注文住宅の建築は、夢いっぱいではありますが大変現実的な作業でもあります。
何をするにもお金の話になって、うんざりしてしまうかもしれませんね。

でもそんな時に総予算をしっかり決めていると、専門家と相談するときの武器にも盾にもなるのです。

住宅は竣工して入居した時が100%ではなく、暮らしていくうちに作り上げていくという面があります。
住んでいて不具合があれば直すし、家族の変化に合わせて変えたいところも出てくるはず。総予算は是非余裕を持って設定してください。

まとめ

家は、あなたとあなたの家族が使っていくもの。できるだけ希望通りに作りたいですよね。

でも、資金の他にも、住宅の構造の問題や、法規制によってできないことがもしかしたらあるかもしれません。
そんな時には気持ちを切り替えて、別の角度であなたの希望の暮らしを実現するよう、前向きな気持ちを忘れずに持っていてくださいね。

まずは、第1歩を踏み出しましょう。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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