家造りの基本専門家によるマイホーム作りの話

注文住宅で土地と建物以外にかかる費用は?ローンはどこまで通る?

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肌寒い季節になってきました。
注文住宅を建てる時の費用、大きな額だし、いろいろ聞いたことがない費用が出てきてわかりにくい。

そうですよね。
建築費用については、何度検討してもいいものです。しっかり知って、納得して予算を考えたいですよね。
土地によって変わる費用もあるので、知っておけば土地選びから考慮することができます。

この記事では、そんなあなたに住宅を建てる場合の総費用について、ご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

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住宅を建てる時の費用はどんな種類がある?

一戸建て住宅を建てる時の費用、確認しておきましょう。見逃しがちな費用もしっかり把握しておきましょうね。

  • 土地取得費用
  • 建物本体工事費

の他に、

  • 付帯工事費
  • 諸費用
  • その他の費用

があります。

土地取得費用についてはわかりやすいですね。土地を購入するときの費用です。
対して、建物本体工事費って、建築にかかる費用全てではないのです。

一般に建物を建てる時には、本体の建築工事費と付帯工事と呼ばれる建築をする上で必要な工事に分けられています。
本体の建築工事費は、同じ建物をどこに建てても同じ金額になりますが、付帯工事に入るものは建築する土地などによって金額が上下します。だから、本体とは分けて考えられているのです。

「坪単価〇〇円」という目安がよく見られると思いますが、それは建物の本体工事費のみを示していると考えたほうがいいでしょう。

あまり聞き馴染みのない付帯工事費や諸費用について、どんな内容か簡単に見ていきましょう。

付帯工事費とは?

付帯工事費は、敷地状況によって変わってくる工事費用です。
通常、本体工事費とは分けてあり、契約も別契約となることが多くなります。

解体工事費用

既存の建築物を解体して、新築する場合に必要です。建物本体だけなのか、塀やフェンス、庭木なども処分するのかによっても違います。
解体工事の費用と廃棄物処理の費用が含まれています。

地盤調査、地盤改良工事、造成工事費用

土地の地盤の状況によって、補強をする必要がある場合は補強します。
建物が建つ下の地盤について調査して、家が上に建っても大丈夫か判断し、必要なら補強のための地盤改良工事を行います。

土地が傾斜しているなど造成が必要な場合には、造成工事費用もかかります。

屋外給排水工事

道路に入っている水道管、排水管から建物の給排水管までを繋ぐ工事です。
通常、造成された住宅地では道路から水道メーターや排水桝などが引き込まれていて、そこから建物までの管を工事する費用です。距離が長くなれば費用がかかることになります。

水道メーターが付いていない土地では、道路から引き込む工事が必要でかなり大きな費用がかかりますから、土地探しの際はしっかり確認しましょう。

外構工事

本体工事費には、玄関のポーチ部分までしか入っていないのが一般的です。
道路から玄関までのアプローチを整備するには、外構工事が必要です。

敷地境界に塀やフェンスを立てるなども含まれますし、庭木を植える、花壇を作るなども、この中に含まれることが多いです。

照明器具・インテリア工事

本体工事費には各部屋の照明の配線工事までは含まれますが、照明器具は含まれないことが多いので、別に準備する必要があります。
また、カーテンやブラインド、家具などインテリア用品も付帯工事になります。

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空調工事

エアコンなどの空調設備も、壁に取りつけるタイプの場合は付帯工事になる場合が多いです。
建物本体と密接に関わるような天井埋め込み型や、床下に蓄熱材を入れる蓄熱暖房などは本体工事に含まれる場合もあります。

諸費用とその他の費用とは?

家を立てると、いろいろな税金、住宅ローン関連の費用、保険料などが必要になります。これらを諸費用と呼んでいます。

登録免許税

家ができたら、各地域の法務局に「登記」の手続きを行います。
どんな建物かを示す「表示登記」、所有者が誰かを明確にする「保存登記」、住宅ローンを借りるなどした場合は、「抵当権設定登記」が必要です。

登記の際に必要な税金が登録免許税です。手続きに土地家屋調査士や司法書士などを頼むでしょうから、その手数料も必要です。

不動産取得税

新しい不動産(土地と建物)を所有したら、不動産取得税がかかります。
これは取得から半年から1年ほど後に、納税通知がきます。毎年支払う固定資産税と違い、取得した時にのみ支払います。

印紙代

契約書にも印紙が必要です。双方が負担することになっていますので、契約を結ぶ相手と半分ずつ負担します。
たいていはお互いのために契約書を2通作りますから、自分の分は自分でというイメージでしょう。

保険料

新築した住宅には火災保険をかけると安心です。
住宅ローンを利用すると必ずかけることになります。地震保険もつける方が多くなっているようです。

住宅ローン関連の費用

住宅ローンを締結するには、事務取扱手数料(金融機関に支払う事務手続きの手数料)、保証料、保証事務取扱手数料、団体信用生命保険料などがかかります。

ローンを組む金融機関によって違いがありますので、確認してください。

負担金など

地域によって違いますが、水道負担金を事前に水道局に納付する場合が多いです。
地域によって各種負担金が必要な場合があります。

その他の費用

諸費用の他に、建て替えの場合などは仮住まい費用、引越し費用、電話工事などがその他の費用としてかかります。

住宅ローンの対象になるのは?

これまでご紹介してきた費用の中で、住宅ローンの対象となるのは基本的に、

  • 土地取得費用
  • 建物本体工事費
  • 付帯工事費

のみです。

あくまでも目安ですが、土地取得費用の他にかかる、入居するまでの総費用の内訳は、

  • 建物本体工事費が70%
  • 付帯工事費が20%
  • 諸費用+その他の費用が10%

です。

ですから、全体の費用に対して住宅ローンの対象になるのは、土地取得費用とそれ以外の建築費(建物本体工事費+付帯工事費)の約90%ということになります。
諸費用+その他の費用は、頭金の中で現金で準備します。

もちろんこの他に、金融機関によって、年収などが審査されて融資の金額が決まります。
住宅ローンには諸費用の分も融資してくれるタイプもあります。頭金として準備する現金がなくて済むわけですが、その分リスクもありますから十分検討してくださいね。

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まとめ

住宅を建てる場合の総費用ついてご紹介しました。普段あまり馴染みのない費用もあったと思います。
ざっくりとした説明でしたから、必ず「あなたの場合の金額」を確認してくださいね。

少しややこしいですが、きっと予算立てに役立つはずです。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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