家造りの基本専門家によるマイホーム作りの話

プロが教える注文住宅の基礎知識。失敗しない動線の考え方。

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家づくりにかかわって20年の「あさ」です。
このブログでは、新しくマイホームを建てようと考えているあなたに、プロの目線から、絶対に損をしないための情報をお伝えしています。

家の中の動線を考えると家事が楽になるって聞いたけど、どうなのかしら。考えるって言っても、何をしたらいいのかしら。

そうですよね。
動線を考えてと言われてもどうやって考えていけばいいのかも解りにくいですし、考え出すと複雑ですよね。

この記事ではそんなあなたに、動線の考えるときのポイントをご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

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動線ってなんだろう?

動線というのは、人が動く時に自然に通る道のりのことです。
毎日の暮らしの中で、自然に家の中を移動していますよね。その移動の道のりを、線として考えるわけです。

例えば、毎日の料理にも一連の動きがありますよね。
食材を整理して取り出し、洗って調理、盛り付けて食卓へ。食事の後にはお皿を洗って片付けます。

また、毎朝の通学・通勤の時間、洗面をして朝食をとって、身支度をしてトイレにも行って、荷物を持って靴を履いて出かけます。家族みんなが動き回ります。

こういった一連の動きを自然に動き回りながらやっているのですが、行ったり来たりが多くなっていたり、交差したり立ち止まったりすることが多いと、少しずつ無駄な時間がたまっていくことになります。

動き回る道のりは短いほうがいいし、単純なほうが動きやすいですよね。

動線を考える手順は?

動線は、どのように計画していけばいいのでしょう。

動線を考える時にまずすること

動線を考える時にまずすることは、自分たちの生活を見直すことです。

生活のパターンは、それぞれの家庭で違います。専業主婦や在宅で仕事をする人、共働きの夫婦など生活パターンが違いますよね。

例えば、共働きの夫婦なら家事はお休みの日に集中させたり、夜間にやったりすることもあるでしょう。
子供がいたら、子供の様子を見ながら家事をしないといけないかもしれませんね。
集中して一気にやる人もいれば、仕事を分けて少しずつやる人もいるでしょう。

自分たちのパターンをまずは思い出して、書き出してみましょう。

不便なところを見つけてみる

今暮らしている家で、不便だなあと思うことはありませんか?

朝の忙しいときに、この洗面所のドアを毎回開けなくてはいけないのが面倒なの。なんてことがあるでしょう。
朝は開けっ放しがいいのに、でも夜は閉めておきたいからドアは必要、なんていう時は、開き戸ではなく引き戸にすると開けている時もドアが邪魔になりません。

こんな風にちょっと不便だなあと思っているところから考えてみると、具体的に考えられていいかもしれません。

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ただし、動線を考える時は、必ず全体の動きの流れを考えます。一部分だけ抜き出すと、バランスが悪いことになりかねません。
今のお住まいの平面図に、動線を書き込んでみるのも目に見えるようになって面白いですよ。

生活の好みや意識も考慮する

家事の中で洗濯をする工程は、移動する距離も長いですし、洗濯物を運ぶ、洗濯物を干すなど大きな動きが必要な重労働です。

洗濯機で洗う前には洗うものを集め分別し、洗剤などを選んで洗濯します。そのあと洗濯物を取り出して、干すわけです。

洗濯物を干した後は取り込んで、たたんでアイロンをかけ、それぞれのタンスやクローゼットに運んで収納する。時間もほぼ1日かけてやる仕事です。

こんな風に大きな動きで時間もかかるので、しっかり確認しておいたほうがいいですね。

 

洗濯物を庭に干すのか、2階のベランダに干すのか、室内干しにしたいのか。乾燥機付き洗濯機なら干す作業はないということもあるでしょう。
毎日多少距離を長く歩いても、洗濯物は外干ししたいという人も多くいます。

生活を考えていくと、こういった好みや意識も無視できません。
動線を考える時の重要なポイントにもなりますから、ピックアップしておくといいでしょう。

動線を考えて負担を軽減

今の暮らしは便利になっている反面、やることも増えて忙しいですよね。

家は、家族みんなで安らぐ場所。
家事をするためにてんてこ舞いな状態はできるだけ軽減したいし、動線で毎日の細々としたストレスを解決できるかもしれませんから、しっかり考えてみましょう。

今の暮らしを見直してみたら、新築の注文住宅だからできることを考えてみてもいいですね。

先ほど例に出した洗濯の工程でも、洗濯機を置く場所を検討したり、洗剤を置く場所を検討したりすることもできます。

 

洗濯機が台所にあれば行き来が楽になりますから、料理を並行する時の動線が短くなります。
洗濯機が洗面脱衣所にあれば、脱衣をして洗濯物を集めるのが楽でしょう。
洗濯機が勝手口の近くにあれば、外に干しに行くまでの距離が短くなります。

洗濯物をたたんでそれぞれのタンスやクローゼットに収納しますが、家族共通の置き場所に収納することもできます。

どのようにすることがあなたの家族の暮らしにマッチするのか、ぜひ検討してみてくださいね。

まとめ

家づくりをする時は、今の暮らしを見直す機会も多くなるはずです。
動線はできるだけ単純で短いほうが効率はいいのですが、少し長くしてでもこれはやりたいということもあるはずです。

今の暮らしを見直す時に、動線を考えるという視点もぜひ取り入れてみてください。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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