会社選び専門家によるマイホーム作りの話

注文住宅。ハウスメーカーと地域の工務店ではどんな違いがあるの?

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家づくりにかかわって20年の「あさ」です。
このブログでは、新しくマイホームを建てようと考えているあなたに、プロの目線から、絶対に損をしないための情報をお伝えしています。

注文住宅を相談するにはハウスメーカーと地域の工務店、違いがあるのでしょうか?
会社の規模が違うのはわかるけど、大きくて有名な会社と地元の小さな会社、どんな違いがあるのかよくわからない。

そうですよね。
テレビCMなどでもおなじみのハウスメーカー、地元で頑張っているらしい地域工務店、家づくりの安心感さえも違う印象ですよね。

この記事ではそんなあなたに、ハウスメーカーと地域工務店の違いを大まかにご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

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ハウスメーカーと工務店の特徴はなに?

一戸建てを建てたいと思ったら、相談する先はいくつかありますね。
多いのは、ハウスメーカーと呼ばれる会社と地域の工務店でしょう。

どんな特徴があるか知っておくと、誰に相談したいかわかってくるかも。

ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーとは、はっきりした定義があるわけではありません。
テレビCMなどでもお馴染みですし、住宅展示場に行くと必ず出展されているので見かけたこともあるでしょう。

注文住宅を全国的な規模で大量に生産する会社、といえるでしょう。
そのために、材料を工業化して工事の手間を省いたり資材を規格化したり、工事工程を規格化したりしています。

家づくりの中で簡略化できること、統一できることなどを合理的に判断することで、現場での作業を簡略化して品質を安定させているのがハウスメーカーです。

この全国的な事業展開と、簡略化・統一化による品質の安定、大きな企業体による様々なサービスの充実が特徴です。

地域工務店の特徴

地域工務店はどうでしょう。
地域の特色を生かした家づくりをしていたり、伝統的な工法を今に生かしていたり。そんな個性的なところも多く見られます。

地域工務店と呼ばれる会社には、いくつかの種類があります。

いわゆる地元の工務店は、地域に根付いて家づくりをします。大工さんが経営しているところも多いですね。
長く地元で仕事ができるということは、確かな仕事の証です。

 

フランチャイズに加盟しているところもあって、こういったところはハウスメーカーと似ています。
最近よく話題になるのが、地域ビルダーと呼ばれる住宅会社。地域色がありますが、年間に15棟以上の棟数をこなすところが多いようです。

工事を受ける施工エリアも一般の工務店より大きく、市町村の大きさではなく、都道府県や近隣県など大きくなります。

地域工務店の特徴というと、地元をよく知っていること、そして地域性を取り入れた家づくり、様々な要望にフレキシブルに答える柔軟さと言えるでしょう。

契約の形態は?

注文住宅というのは、一棟一棟の注文を受けてつくりあげるつくり方の住宅です。
注文主である建築主と相談しながら、注文主の暮らし方、敷地の条件や地域の気候などを考えながら、現場でつくり上げていきます。手作りの家づくりというと分かりやすいでしょうか。

その特性をそのまま生かしているのが地域工務店、合理化して全国で安定供給できるようにしたのがハウスメーカーと言えるでしょう。

どちらも今あるものを売買するのではなく、現場で作り上げる「請負契約」を締結することになります。
契約の形態は同じ。細かい契約内容は多少違うかもしれませんが、大枠は同じです。

では違いはどんなことでしょう。

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ハウスメーカーと工務店の家づくりの違い

家づくりに違いはあるのでしょうか?ざっくりと見てみましょう。

ハウスメーカーの家づくり

ハウスメーカーには通常「標準仕様」と呼ばれる仕様があり、工法があります。

解りやすく言うと、そのメーカー独自の決まった家の作り方があるのです。その独自の作り方があることで、家づくり全体がシステム化され、流れに乗るように進めていくことができます。
その代わり、その独自の家づくりから外れることはできないということです。

相談をする担当の人も、営業、設計、工事と別れていることが普通で、インテリア、外構(家の外回りのフェンスや植栽などのことです)の担当も。
それぞれの専門家と話すことになりますし、住宅ローンの相談なども得意とするところでしょう。

地域工務店の家づくり

地域工務店の場合は、いわゆる標準仕様は持っていないところが多く、あってもそれを外れても対応できる柔軟さが魅力です。自由度が高いので、複雑な敷地なども対応してくれます。

また、建築設計事務所に設計をしてもらう時は、地域工務店が施工することになるはずです。

相談をする相手は、営業がいないところもありますし、設計や工事など技術職の人が営業も兼ねているところもあるなど多様です。
規模が小さければ、インテリアや外構は別の連携している会社と、ということになるかもしれません。

アフターメンテナンスの違い

建築が終わり、住み始めてからもお付き合いは続きます。
暮らしてからわかる不具合や、ちょっとした修繕に対応してもらうためです。いわゆるアフターメンテナンスですね。

ハウスメーカーは、そのシステム化された家づくりの中にアフターメンテンスの担当部署や、リフォーム部門なども持っています。定期的な検査が契約内容に盛り込まれていることも。

地域工務店は、アフターメンテナンスの部署はないところも多いですが、その代わり一緒に家づくりをしてくれていた担当に相談することができる安心があります。
地元の工務店なら、何かあった時に駆けつけてくれることも多いでしょう。

ハウスメーカーは、システム的に対応してくれる安心がありますし、地域工務店には、相談しやすい相手と地域での実績が安心になるでしょう。

結論。誰と家づくりを進めるのか?

ハウスメーカーは大きな企業だからできることを、地域工務店は小さな企業だからできることを家づくりに生かしています。

全国規模で展開するハウスメーカーは、研究部門や広報部門などもあり、家づくりをわかりやすく解説してくれるツールも揃っています。

地元に根付く地域工務店は、地域にあった家づくりとは、どんなものかを常に考えているところが多く、きめ細やかで気軽な対応をしてくれるでしょう。
はっきりした家づくりの意思を持った工務店も、たくさんあります。

 

どんな家づくりをあなたがしたいのか。

それをしっかり聞いてくれる相手を選ぶことです。専門家だからといって話を聞いてもくれない人や会社と、家づくりを進めていくことはできませんよね。
どんな相手を選ぶにしても、あなたの考えを聞いて受け止めてくれる人に任せることが、一番大切なポイントです。

まとめ

全国で活躍するハウスメーカーも、長く地元に根付いて家づくりをしている工務店も、どちらも家づくりの味方です。

ハウスメーカーが登場してから既に50年が経過しています。
地域の工務店と同じく時間の積み重ねもありますから、ぜひあなたの地元で評判を聞いてみてくださいね。

地元の評判は正直なもの、企業の大小にかかわらず、そこで息が長くやっていけるのは実力の証と言えるかもしれません。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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