家造りの基本専門家によるマイホーム作りの話

新築一戸建て。掃除がしやすい家にするには?プロがこっそり教えます。

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あっという間に冬の気配がしてきました。
新しい家を建てるなら、掃除がしやすい家にして家事を楽にしたいし、きれいな家で過ごしたい。掃除にストレスを感じるのは嫌、という方も多いですよね。

そうですよね。
毎日の家事はやはり負担ですし、できるだけ掃除は楽にしたいところです。
せっかく新築するのなら、掃除しにくいところを作りたくないですよね。

この記事では、そんなあなたに掃除のしやすい家についてご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

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掃除がしやすいのはどんな家?

家をきれいにキープするには、掃除がしやすいことも重要ですね。
「掃除がしやすい家」とは、どんな家でしょうか。

ひとつは、ホコリなどの汚れが溜まりにくい、そしてもうひとつは、溜まったホコリなどの汚れが落ちやすい。こんな家は、掃除がしやすいと言えそうです。

この二つの点を念頭に、具体的に見ていきましょう。

凸凹のない部屋はホコリが溜まりにくい

間取りを検討していると、部屋の形が凸凹の多い複雑な形になることがあります。凸凹があるということは、「すみっこ」がたくさんできるということ。

ホコリはどうしても隅に溜まります。その隅を少なくしてあげれば、ホコリは溜まりにくいわけですね。
部屋の中に段があるような間取りも、上下に凸凹していることになりますから要注意です。

掃除のしやすい家の基本は、凸凹が少ない部屋にすることです。

コンセントの位置は重要

コンセントの位置は、掃除をスムーズにするためにもとても重要です。
現在はお掃除ロボットやコードレスタイプの掃除機も出ていますが、コード付き掃除機もまだまだ多いですよね。

コンセントはすぐに抜き差しできるところに配置しましょう。
家具の後ろやドアの影などにあると、せっかくのコンセントも使いにくく、延長コードを使うことにもなりかねません。

たこ足配線にもならないように注意します。ホコリがたまると火事の危険もあります。

コンセントの配置を考えるときに、床近くの高さだけでなくても大丈夫ですよ。
例えば、壁のコンセントの高さを肩くらいにしたり、床にコンセントをつけることもできますから、検討してみてくださいね。

掃除をしやすくするには収納する

掃除をしやすくするには、床などにものが出ていないようにすることが効果的です。
そのためには、収納を確保すること。

その際、ただスペースを確保するのではなく、収納しやすいことも重要です。
取り出しやすく、しまいやすく。無理なくしまえる様に、使う場所の近くにしまえる様にしましょう。

おしゃれなオープン棚など見せる収納もしまいやすいと言えますが、きれいに保つにはかえって毎日の掃除が大変ですから、注意しましょう。

「掃除をしやすい家」のため、素材選びも

間取り以外に工夫できるところは、どんなものがあるでしょう。
どういった素材のものを選ぶかで、掃除のしやすさがかなり違ってきます。

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キッチンなどの住宅設備は、汚れが落ちやすいものを選ぶ

キッチンや洗面台、トイレ、風呂などの住宅設備は、メーカーによって様々です。

キッチンであれば、ガスレンジの上部は平らなものが圧倒的に掃除がしやすいです。
現在のガスレンジはフラットタイプがメインの商品になっていますし、IHレンジは火を使わないため、より手入れが楽と言えるでしょう。

もうひとつの汚れポイント換気扇も、各メーカーで様々なものが出ています。自動で掃除してくれる換気扇は、ヒット商品となりました。

シンクや調理台、収納部分などは、できるだけ平らで滑らかな表面のものが、汚れがつきません。
掃除も楽ですから、まずは素材をしっかり選びます。

素材によっては強い力で表面が割れるようなものもありますから、あなたの普段の暮らしを考えて、選びましょう。使い勝手とお値段との兼ね合いで、選択していくことが必要です。

 

キッチンを始め住宅設備品は、寿命の長いものではなく、10年程度で交換の可能性も大きいもの。
将来自分も歳を重ねていろいろと変化があるでしょうから、交換を視野に入れておきましょう。

毎日使うキッチンは、ものが多くなりがち。収納をしっかり考えて、物を床に置かない工夫も必要です。

無垢材の床はホコリが舞い上がりにくい

板を張り合わせたフローリングではなく、無垢の木材でできた床は、お掃除やお手入れが大変と思う方も多いでしょうね。
でも、傷も一つの味になったり表面を削ることができたりと、手入れの仕方を知っていると思いの外簡単です。

実は無垢材の床は静電気が起きにくく、かつ湿度の調整をしてくれるので、ホコリが舞い上がりにくいという利点もあります。
冬の乾燥する季節にもホコリが舞い上がりにくいため、ウィルスなども拡散しにくいと言われています。

こんな特性を生かして、無垢材の床を取り入れてもいいかもしれませんね。

サッシは結露に注意

サッシはどうしても形が複雑ですから、レールなどの掃除が大変です。
その上結露が生じると、毎日水滴をとる手間を惜しむとカビの心配もありますよね。

アルミサッシではなく、樹脂製のサッシだと結露の心配が減ります。
ただ、どうしてもお値段が高いので、現在は結露がしやすい部分だけ樹脂製で作られたアルミサッシもたくさん出ていますから、確認してみましょう。

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まとめ

掃除のしやすい家についてご紹介しました。

毎日の暮らしを支える家事の一つが、掃除ですよね。
できるだけ手抜きができるように、簡単に汚れを落とせるようにするには、間取りの計画や素材選びも重要です。

ただ、掃除だけを考える家づくりをするわけではないはずですね。
いろいろと比較して決めていくことになるはずです。

家全体を同じように考えるのではなく、重点的に掃除をしやすくする部屋などを、決めておくといいかもしれません。掃除がしやすく家がきれいに保てるなら、家の寿命も延びるはずです。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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