雨の多い時期、少々うっとうしいし、各地の災害も心配です。
住宅を新築するなら、やっぱり太陽光発電を検討したい。でも色々な制度があるようだし、これからどうなるかわからないということもよく聞くから、迷ってしまうな。
そうですよね。
太陽光発電、ニュースを見てもなんだか複雑そうな制度が関わっているし、いいことだけじゃないようなことも耳に入ってきます。
この記事では、そんなあなたに太陽光発電の特徴をご紹介します。
大まかな特徴ですから、はじめの一歩としてぜひ参考になさってくださいね。
太陽光発電は設置したほうがいい?
太陽光発電、自宅で使う以外の余剰分を売電できる仕組みができています。
多くの災害が起こっている時代、ライフラインの確保は切実に興味があるところですね。
今や電気が生活に占める大きさは大変大きいし、電気がないとできないことを挙げていくと、大変なリストになってしまいそうです。
自宅の屋根で自宅で使用する電気分をまかなえるのは安心だし、自然エネルギーを利用して、国や自治体の補助があり、しかも余った分を売電できるので、経済的にも効率がいいです。
太陽光発電の特徴を知って、お得に活用したいですね。
ここでは、業務用の大きな太陽光発電ではなく、住宅の太陽光発電に絞って見ていきましょう。
太陽光発電の特徴
住宅の太陽光発電の特徴はどんなことでしょう?少し具体的に見ていきましょう。
お日様まかせ
太陽光発電は、太陽光を受け止めて電気を作ります。自然エネルギーを利用して電気を作るわけです。当然ながら、太陽光が発電に必要です。
屋根の上に、そしてできるだけ南側に太陽光パネルを設置すると、太陽光を受け止める効率がいいのです。
だから夜は発電しません。でも、家にいて電気を使うタイミングは断然太陽が出ていない夜の方が多く、全体の75%ほどだと言われています。
発電するピークと使用するピークがずれています。ですから、自宅の電気を全て賄(まかな)うには、蓄電池を併用することになります。
FIT(固定価格買取制度)で余った電気は売る
住宅用の太陽光発電は、消費しきれなかった電力を売ることができます。
固定価格買取制度の10年間は節電するなどして、売電量を増やすと収入が増えるわけです。日中にあまり電気を使わないわけですから、売電にはもってこいというわけですね。
災害などの停電時に電気を使える
停電が起こったときも、太陽光発電の自立運転モード(停電時でも発電するモード)を使えば自家発電できて、安心です。非常時の情報収集に重宝するスマートフォンなどの充電や蓄電池への充電など、万一のときに備えることができるのです。
雨漏りが起きることも
屋根の上に施工するので、施工方法が悪ければ屋根の防水を傷つけて、雨漏りということもありえます。施工会社をしっかり選びましょう。
万が一雨漏りがあったら、すぐに施工会社に連絡して修繕してもらいます。
台風などや火災で壊れることが
台風で飛来してくるものがぶつかると、ソーラーパネルそのものが傷つく原因になります。さらに、ソーラーパネルは可燃物です。その周辺の出火には、十分に気をつけましょう。
メンテナンスは必要
太陽光発電は比較的壊れにくい設備ですが、メンテナンスは必要です。メーカーの保証もきちんと確認しておきましょう。
ソーラーパネルは経年で発電量が減ります。10年間で約90?94%になると言われています。
加えて、ゴミが付いたままになっていたり、実は暑さに弱かったりしますので、発電量を下げないためにはメンテナンスをするといいのです。
太陽光発電の設置費用は回収できるか
住宅用の太陽光発電は、売電による収入、補助金の交付などによって、設置する家庭が一気に増えました。
売電価格はFIT(固定価格買取制度)によって年々下がっていますが、設置費用も下がってきています。
太陽光発電は、自然エネルギーの利用になりますね。kWで大きさが表現されます。
「1kWの太陽光発電」は、1時間に1kWhの電力を作る能力を持つという意味です。
平均的な設置容量は、新築の一戸建て住宅では、4? 4.5kWですから、それを目安にしてみていきましょう。
設置費用は、1kWあたり25万円ほどと言われていますから、4.5kWでは約112万円。売電できる10年間で、費用をペイできるのでしょうか。
一般の住宅用は10kW未満ですから、FITによる買取は10年間と決められています。
2019年度の売電の価格は、10kW未満では出力制御対応機器無しで24円、出力制御対応機器有りで26円です。10年間は決まった金額です。
一般的な住宅で計算してみると
一般的な住宅で計算してみると、1年間で約10万円の売電収入と自家使用で削減できる電気代が約2万円、合計12万円程度が収入となります。
これを10年間と考えると、初期費用分は売電で元が取れることになります。
ただし、メンテナンスの費用は別にかかりますし、蓄電池などを使うと設置費用が増えますので、注意しましょう。
地域によって太陽光のあまり得られない場合、敷地の条件で太陽光を得られない、例えばこんもりとした森の中のお家や高いビルの間であれば、太陽光パネルを屋根においても効果がありません。
必ず個別に設置条件を検討して、発電量などをシミュレーションしてみましょう。
加えて、設置の際に補助金を利用しましょう。
それぞれの自治体で、自然エネルギー利用を促進するための補助制度があると思いますから、活用しましょう。
まとめ
エネファームやエコキュート、蓄電池などを並行して使うことでき、自分の家の発電で、使う電気を全て賄うことも可能です。
設置から10年後以降に買取価格がどうなるのかわかっていないので、10年間で費用を回収することを考えたほうが現実的。
売電できることのほか、自然エネルギーを利用して環境に貢献することと、災害時の安心は大きなメリットですから、ぜひ検討してみてくださいね。