家造りの基本専門家によるマイホーム作りの話注意点

手抜きが心配!?我が家が図面通りに作られているか確認する方法

※当ブログでは、記事内に広告が含まれています。

大手ハウスメーカーの謝罪会見。自分も検討したことのある大手メーカーでも不具合があるのに我が家の家は図面通り建てられているか心配。

住宅は人生の中で最大級の買い物。そんな家がしっかり建てられているか心配ですね。今回は工事中の我が家が図面通りに建てられているかチェックする方法をご紹介します。

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住宅がきちんと建てられているかはどうやって確認してるの?

住宅がキチンと建てられているかはどのように確認されていると思いますか?

確認の方法は3つあり「行政が行う検査」「設計した人が行う検査」「施主が行う検査」に区別されます。

それぞれの検査で不具合がないか確認し、図面通りの家が建てられているかチェックしているわけですね。

行政の行う検査~確認検査~

行政の行う検査は「確認検査」と呼ばれています。主に建物が法律通りに建てられているかチェックする役割です。おおよそ3回に分けられていて

●図面を調べて、法律に沿っている建物かチェック
●工事中に図面に沿ったものが建てられているかチェック
●完成時に図面と同じものが建てられているかチェック

の時にチェックします。

行政のチェックは「法律に違反していないか」が主なチェック項目になるため住宅設備の相違やキズのチェックは問題になりません。

設計した人が行う検査~監理者の役割~

法律に沿ったものができているかをチェックするのは行政ですが、実際はそれだけでは図面通りに作られているかはわかりません。

そこで、「監理者」と呼ばれる「施主の代理人として図面に沿って工事されているかチェックする人」がいます。

この監理者が、図面に沿って建物が建てられているかをチェックしていきます。行政のチェックでは行われない、建物の出来栄え、色味、キズなどの細かなところまでチェックを行います。

住宅ですと、図面通り工事が進んでいるかをチェックするのは打合せを行った設計者が兼任することが多くなります。

施主が行う検査~自主検査~

注文した建物を最終的にチェックするのは施主自身です。

完成した建物を細かなところまでチェックしていき、要望した設備が取り付けられているか、仕上がりは良いか、色味はあっているか、キズはないか等々・・・。

細かいところまでチェックを行い、引渡を行います。この段階で相違があれば手直しを行います。

自分でチェックできる。工事進捗別にみるチェック箇所とポイント。

先にお話しした、自主検査ですが完成時だけでなく工事途中でもチェックできるポイントがあります。また、ポイントを押えてチェックすることで「丁寧な業者かどうか」「業者側へのプレッシャー」をかけることができます。

ただし、チェックするときに自分が注文した住宅だからといって、無断で現場内に立ち入らないでください。現場の中はキケンがいっぱいです。

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契約前にも分かるポイント

契約時、図面がキチンと揃っているか

実は工事が始まる前。契約前でも建物が図面通りに建てることができるか否かを判断するポイントがあります。ここが曖昧だと予定外の追加工事や増額につながっていきます。

着工前に見るポイント

工事看板の設置有無

工事が決まると必ず工事看板を設置しなければなりません。これは法律により決まっています。とても大事なことで、掲げていない業者は行政から指導が入ります。

地縄を貼った時の建物位置

境界からの建物の位置がずれてた・・・。まさかと思いますが意外とあります。建物の位置がずれていると、そもそも図面通りの家が建たなくなります。

基礎工事のポイント

現場がキレイかどうか。

整理整頓が行き届いているか(材料が整理整頓されているか)、現場にゴミ(木片やクギ)が散乱していないかを確認します。

建て方から中間検査まで

現場内の整理整頓が行われているか。

建物が立ち、大工さんの工事が本格的に始まります。この時、現場内の整理整頓が行われているかがチェックポイントです。綺麗な現場は監督・職人の意識の表れです。

内装工事が始まってから

  • 現場内の整理整頓が行われているか。
  • 養生はきれいにできているか

せっかくきれいに設置された製品も、養生が悪いとキズついたりホコリが付着したりします。整理整頓されていることもポイントです。

引渡し前の施主検査

  • 要望は反映されているか
  • 設備はきちんと動くか
  • 目線の高さにキズはないか、床に大きな傷はないか

完成した建物を目の前にするとココロがウキウキしますね。でも冷静になって図面通り、注文したものが建っているかを確認します。使っていて後から気が付くこともあると思いますが、気になったところはすべてチェックします。

専門家が法的・独自目線でチェック。第三者機関の利用方法

どうしても、自分たちの検査には限界があります。なぜなら、本当の施工不良、欠陥工事は見抜くことが難しいからです。

そこで専門家によるチェックする方法があります。第三者検査、またはホームインスペクションと呼ばれますが建築基準法に適合しているかどうかから、施工不良、施主検査の立ち合いまでしてくれるサービスです。

当然、お金はかかります。でも建築費用の数%以内で、しかも利害関係のない専門家にチェックしてもらえる安心感はとても大きなものがあります。

まとめ

今回は建物が図面通りに建てられているかのチェック方法をお伝えしました。自分の家がきちんと建てられているかは心配になりますね。

自主検査と第三者検査、それぞれ特徴があります。使い分けて安心した家を建てて頂ければと思います。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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