この記事では、マイホームを建てた、もしくは検討している方の体験談をお送りします。
憧れのマイホームを、間取りから自分たちで作るって楽しいですよね。
決して安くないお金を支払っていくし、一生ものの財産になっていくから失敗だけはしたくない…。
そうですよね。
私もまさしく今マイホーム検討中で、間取りは「失敗したからやり直し!」は出来ないと思って、一生懸命何度も何度も考えて話を進めています。
特に気になるのは、「失敗談」だと思いませんか?
「こんなに素敵になる♪」というのはカタログなどにいくらでも書いてありますが、リアルな失敗例は意外と書いてありません。
そこでこの記事では、私と同じようにこれから間取り作りを考えているあなたに、友達の意見や雑誌などから、私が集めた失敗例をご紹介します。
同じ失敗をしないように、ぜひ参考になさってくださいね。
マイホーム作りで失敗してしまった間取り例3選
収納スペース
「収納スペースは出来るだけたくさん欲しい!」と思いますよね。分かります、私も同じように考えましたよ。
しかし、収納スペースだけでも実はこんな失敗例がありました。
収納は大型のウォークインクローゼット1部屋のみの間取りにしてしまった。
「家自体がそんなに大きくないから…」と各部屋の収納をなくして、収納部屋として大型のウォークインクローゼットを1部屋作って、荷物はひとまとめにしました。
しかし、わざわざ収納部屋に行かないと、荷物が取れないという面倒な点を考えてなかったから失敗した…。
やっぱり手間を考えると、各部屋に少しでも収納スペースを作った方が良かったな…。
ウォークインクローゼットを通り抜け出来るような間取りにしてしまった。
行ったり来たりの手間を少なくしたくて、収納スペースとしては少し大きめのウォークインクローゼットを通り抜け出来るような間取りにしました。
でも実際暮らしてみると、通り抜けするための通路を作らないといけないので、通路部分は収納出来ないことに後から気付いて失敗しました…。
収納するものをあまり考えていなかった。
収納スペースを確保するのはよかったけど、「この収納スペースには何を収納するのか?」を考えるべきでした。
例えば、パントリーだと食べ物などをストックするためのスペースなのに、奥行きがありすぎて奥に何があるか見えづらいことや、収納スペースにタンスを入れたかったのにサイズを測っていなかったからタンスが入らなかったことなど、収納するもののことを考えずに適当な収納スペースを作ってしまいました。
収納スペース1つでも、こんなに失敗例があるなんてビックリしましたよね。
私自身も断捨離をするようにしていますが、私だけではなく主人や子供たちのモノもあるので、なかなか勝手に捨てられないのが現実です。
私は少しでもスッキリした部屋でいたいと思うので、絶対に各部屋に収納スペースを確保するようにして、必要なモノをすぐに使える環境(収納)にしようと思います。
部屋の大きさ
「家族が長い時間いるリビングは大きめに。後の部屋はそんなに長居しないから小さめでも大丈夫!」と思いますよね。私も最初はリビングにこだわって大きくしようとしていた人の一人でした。
早速、間取りの失敗例をみてみましょう。
「やっぱりリビングは、広々して開放感のある間取りにしよう!」と意気込んだのは良かったけど、日常生活で使う冷暖房が効きづらい上に電気代が高くなってしまった。
遊びに来たお客さんからは大きなリビングは大好評でしたが、常にお客さんが来るわけでもないし、生活している私たちからすると電気代は高い割に冷暖房の効きが悪いから失敗した…。
間取り作りの段階で仕切りを入れておいて、必要に応じて扉を出し入れできるようにしておけば良かった。
「脱衣所は家族しか使わないから小さくても大丈夫」と思っていましたが、実際暮らしてみると脱衣所が狭すぎて一人しか使えなくなってしまった。
雨が降ると脱衣所にも洗濯物を干すことがありますが、そうなると脱衣所が全く使えなくなり、脱衣所の外で洋服を脱ぐことやお風呂に入ってから洋服を脱ぐことも…。
もっと間取り作りの段階でイメージしてから作っていれば、失敗しなかったのにと後から後悔しました。
「寝室は寝るだけだから、ベッドを置くだけのスペースが確保出来れば良し!」と思っていましたが、住んでいくうちに寝室が狭く感じてきたので失敗した。
テレビや映画を観るのが好きなので、寝室にもテレビやテレビ台を置いたら狭くなったし、「お客さんが来る部屋ではないから」と思ってタンスを置いたら、寝室がとても歩きづらい部屋になってしまいました。
間取り作りの時からテレビやタンスを置くことなどを想定して、出来ることなら置く場所の確保までしていれば良かった。
う~ん、確かに失敗例を聞いてから考えさせられることが、たくさんありますよね。(笑)
私も広いリビングには憧れをもっていますが、この失敗例を聞いてから「確かに友達が毎日のように遊びには来ないな」と思ったので、節電のためにもリビングとダイニング・キッチンの間に、引き戸を入れようと思います。
お客さんが遊びに来たときは開けて開放感を、リビングで家族みんなと過ごす時は閉めて空調設備などの節電に心がけようと思います。
照明・コンセントの配線
小さいことのようですが、これは意外とよく聞く失敗例です。
「たかがコンセント、されどコンセント」ですよね。
照明やコンセントのような小さなことでも、毎日のことだとストレスが積み重なっていくので、ストレスのない間取り作りをしていきたいですね。
トイレのドアを開けると、トイレの照明のスイッチがドアで隠れてしまいます。
ちょっとしたことですが、一日に何度も利用するトイレだからこそスムーズにいくような照明スイッチの配置にしていればよかった。
照明のスイッチの配置の変更が難しいのであれば、ドアではなく引き戸にしたり…と他にも方法があったのかもしれないけど、間取り作りの段階では気付けなかったから失敗した。
照明スイッチが必要な場所を把握してから、間取り作りを進めればよかった。
玄関は外から帰ってきたときに近くに照明スイッチがなくて、毎回携帯のライトや懐中電灯を当てて探していたり、LDKではリビングにしか照明スイッチを配置していなくて、キッチンから入った時にリビングまで行かないといけないのが失敗しました。
コンセントの配置をあまり深く考えていなかったので、掃除機をかける時にコンセントが届かなくなり、何度か抜き差ししないといけないのが失敗でした。
コンセントをあまり見せたくなくて、隠すようにコンセントの配置を指定したのですが、特に大きなLDKを一気に掃除機をかけたい時に、1か所だけのコンセントではあと少し届かなくて毎回もどかしい気持ちになりながら抜き差ししています。
次掃除機を買う時は、コードレスを買うしかないです。(笑)
照明やコンセントの配線って小さいことだけど、実は結構失敗したと後悔している話を聞いたので、私は間取りを考える時は「極力引き戸に出来ないか設計士さんに聞く」という点と、「家具・家電のおおまかな配置を間取り図に書き込む」という点に気をつけようと思っています。
数々の失敗談を参考に、失敗しないための大事なポイントを次の章でご紹介しますね。
間取り作りで失敗しないための3つの要点
収納スペースで失敗しない!
収納するモノの大きさと、収納スペースの幅や高さ、奥行きなどを考える。
例えば布団を収納する場合は、「布団が収納スペース内で折れずに収納出来るか」「はみ出すことがないか」というように、収納するモノを決めていると収納スペースのベストな大きさが分かりますよね。
私は失敗しないためにある程度収納するモノが決まれば、幅や高さ、奥行きの長さを記入しようと思っています。
収納するモノの動線を考える。
収納するモノと使う場所が近いと、ストレスは軽減しますよね。
私は掃除道具を洗面室でよく使うなら洗面室、食品のストックやお気に入りの食器はキッチン、座布団や来客用の布団なら和室というように、「欲しい」と思った時にスムーズに取り出せるように、イメージしてから間取り作りをしようと考えています。
ウォークインクローゼットのような大きな収納スペースを作った際は、収納内部に照明や必要であればコンセントを設置することも検討する。
私は大きな収納スペースを作った際は、家族みんなが「どこに何がある」というのが分かるような工夫(マスキングテープなどで「子供の夏物」「防寒着」と書くこと)をしようと思っています。
スペースがあれば湿気のある時期に除湿機を使いたいと思っているので、コンセントの設置を検討していますよ。
部屋の大きさで失敗しない!
家具や家電を置くスペースを考えて、部屋の大きさを決めれば失敗知らず!?
私は現在使っているモノを新居でも使うつもりのモノがあるので、大きさを測って実際に間取り図に書き込みました。
「もしかしたら、人と人がすれ違うほどのスペースがないかな。もしかしたら、ドアを開けたら家具や家電にぶつかってしまうかな。」
様々な目線で想像して間取り作りの段階で詳しく書き込むことで、見えなかった失敗を防ぐことが出来た部屋もあったのでオススメですよ。
家族みんなの動線を書き込んでみる。
家族一人ひとりの朝から寝るまでの動線を書き込んでみると、もしかしたら同じ時間に重なっている場合があります。我が家の場合は、朝の洗面所でした。(笑)
暮らしてみてから試行錯誤してみるのもアリですが、間取り作りの段階ならまだ事前に解決することが出来ますよね。
狭そうな部屋であれば少し広く、広すぎそうな部屋であれば少し狭く…という変更は、今ならまだ間に合うと思い、我が家は洗面所を少し広めにしてみました。
照明・コンセントの配線で失敗しない!
家具や家電の配置を間取り図に書き込むことで、どこにいくつコンセントが必要になるのかを想定する。
私は失敗例を参考に、掃除機をかけることを想定してコンセントの設置場所を考えてみたり、キッチンで使うモノを想定してコンセントの設置場所を考えてみました。
キッチンは冷蔵庫や炊飯器、電子レンジやオーブントースター、ミキサーやコーヒーメーカーなどと意外とたくさんのコンセントが必要になることに気付けましたよ。
マイホームが建て終わってからコンセントの配線を追加することも出来なくもないのですが、工事費用が高額になることや断熱材などがあるために追加出来ないこともあると聞いて、間取り作りの段階で出来る限り想定してみました。
照明が必要になる部屋の動線を書き込んでみる。
これまでに何度も「動線を書き込む」とお伝えしていますが、これは照明のスイッチの配置にも活きてきますよね。
私も実際に間取り図に、玄関の照明スイッチだと「中から外へ行くとき」と「外から中へ行くとき」の2パターンの動線を書きました。
どちらからも近い所に照明スイッチを配置出来ればベストですが、少し離れていて不便に感じそうな場合は、「照明スイッチを2か所に分けて配置する」というのも一つの案と友達から聞きましたが、我が家の場合は1か所で対応出来そうでした。
そして、我が家には廊下があるので、どこに照明のスイッチを設置すれば不自由なく快適に過ごせるかを考えようと思っています。
間取り作りは何度でも変更可能!未来のあなたのために「今」すべきこと
当たり前の話かもしれませんが、間取り作りの段階では何度でも修正することが出来ますよね。
後悔することが少ない方が今後幸福感を多く味わえると思うので、想像して間取りを見ていくと理想のマイホームに近づきそうですよね。
そのために私は、担当の設計士さんや営業さんのようなプロの意見というのも参考にして、「プロだから知り得る情報」を聞いたこともありました。
そこで私が聞いて驚いたのは、「お客様に嫌われたくない」「他の会社に取られたくない」という想いから、本音を言わない設計士さんや営業さんがいるそうなのですが、お客さん自身が「こういう案を考えたのですが、どうでしょうか?絶対ではないので、もし辞めた方がいい場合はぜひ教えてくださいね」というように、「ノー」が言える環境を作ってあげるといいそうなんです。
マイホームは一生モノなので家族の意見を一番にするのはもちろんですが、友達やサイトで知り得た情報やプロの意見全てをまとめるのは、実はものすごく大変な事ですよね。
しかし、未来の自分が快適に過ごせるように「今」すべきこと、それはまさに「様々な視点から想像をすること」だと思い、私は間取りを何度も頭の中で想像して、納得出来るまで考えていこうと思っています。
まとめ
間取りの失敗例を知ることで、マイホームでの失敗を減らすことが可能になりますよね。
あなたにとって最高のマイホームが、形になりますように…。