暑い夏が来ました。
家づくり、楽しみだけど、自分で間取りを考えるなんて出来そうもない。専門家に頼みたいけど、最初はこちらで準備しなくちゃいけないのかしら?
そうですよね。
なんとなく希望はあるけど、そんなにしっかり伝えられない。でも希望はあるのよ。
そんな風にこまっている方も、いるのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたに間取りの検討の第1歩をどう始めるかをご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
間取りやデザインは?
住宅を建てる時、悩みながらも楽しいのは間取りやデザインを考えることかもしれません。
自分たち家族の希望を、具体的な形で実現できますものね。
間取りを考えるにあたっては、
- 敷地の広さや形は?
- 車や自転車を置く車庫が必要か?
- 庭はどう使いたいの?
などといった外とのつながり。
- 家族は何人?これから変わる?
- 家事は誰がどうやる?
- 個室はどうする?
- 寝るときは?
などといった家の中のつながり。
その他、法規制や構造上の問題、予算など考えなくてはいけないことがたくさんあります。
「そんなの、どうすればいいのよ!」という声が聞こえてきそうです。
間取りやデザインを専門家に考えてもらう
住宅メーカー、住宅会社、工務店、頼みたいと思ったところの専門家に、間取りの基礎を考えてもらうことはできるのでしょうか。
もちろん出来ます。
「ゾーニング」や「ラフプラン」などと呼ばれますが、間取りの大体の感じをスケッチするように書いてもらうのです。
それをたたき台にして、自分たち家族の希望が入っているかどうか、見ていくと具体的に注文がつけられますよね。
専門家に「ゾーニング」や「ラフプラン」を作ってもらえば、考慮することが必要な事柄を総合的に検討して、形にしてくれます。
デザインも必ず立体的に考えますし、法規制や敷地の外との関係など、見えにくいところも検討しているはずです。
では、「ゾーニング」や「ラフプラン」とはどういうものでしょう。
「ゾーニング」
「ゾーニング」は、考えたい間取りの大まかな計画を立てるときに有効です。
家の中でも、それぞれの部屋はそれぞれの目的で使われますよね。パブリック、プライベート、サービススペースの3つに大別して考えていきます。
例えば、
リビングルームの目的は、家族が集まること。(=パブリックスペース)
個室の目的は、寝室も兼ねて個人的に使う空間にすること。(=プライベートスペース)
キッチンの目的は、毎日の生活で必要な家事をすること。(=サービススペース)
と言った具合です。
もし、お料理を家族で楽しむなら、キッチンもパブリックスペースを考えてもいいでしょう。
このように大まかな目的でゾーン分けして、それぞれのボリュームを見ておきます。
だいたいこの辺にパブリックスペースを、その隣にサービススペースをなど、ごく簡単にゾーンごとの繋がりを見ていきます。
「ラフプラン」
では、「ラフプラン」はどういうものでしょう。
しっかりした図面に入る前のたたき台として作る、間取り図です。ゾーニングよりも図面に近く、こちらの方がわかりやすいという方もいるでしょう。
敷地の中で、どこに玄関があって、リビングルームはこのくらいの大きさで、窓はこんな風につけましょう。といったことが盛り込まれます。
また、立体的に考えてラフプランを作りますから、外観はどんな風になるのかもわかります。
たたき台を叩こう
「ゾーニング」や「ラフプラン」を作ってもらったら、それを元にあなたの希望、ご家族の希望と会うのかどうか考えていきましょう。
まずは、専門家から内容をよく聞いてみましょう。
- どうしてこの「ゾーニング」や「ラフプラン」ができたのか。
- どんなところに注意したのか。
- 気になるところはあるのか。
専門家から内容の説明をよく聞いたら、今度はあなたが気に入ったところや、おやっと思ったところを伝えましょう。
その場でなくてもいいのです。家に持ち帰って、家族みんなで話してもいいですね。
間取りやデザインの要望を伝えよう
「ゾーニング」や「ラフプラン」を作ってもらう時も、要望を伝えることになりますよね。
専門家は、間取りを考える上で必要なことを、質問してくれます。
会社によっては、聞き取りカルテのようなものを準備して質問に答えてもらう、というやり方も多いので、その質問に答えていきましょう。
まとまらなくても、わからないところがあってもいいのです。矛盾があってもいいですよ。
お友達やご近所に「素敵だな、あんな風だといいな」と思うお家があったら、そのことを伝えてください。
今の暮らしから変えたいところや未来の暮らしではこうしたいという希望が、必ずわかってくるはずです。
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まとめ
ここまで、専門家に間取りのベースを考えてもらう場合をご紹介してきました。
間取りを考えていくときは、ご家族と話したり、専門家と話したりすることになります。
もちろん、自分自身の希望が全て叶うとは言えません。予算もあるし様々な制限がありますから、諦めることももしかしたら出てくるのかもしれません。
それでもしっかり専門家の話を聞いて、納得しながら自分たちの希望も遠慮なく伝えましょうね。