専門家によるマイホーム作りの話

土地から購入する注文住宅と建売住宅とのメリットデメリットは?

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一気に秋がやってきました。
一戸建てを手に入れたいけど、どんな方法があるかしら。土地探しから始めるか、建売を利用するか、違いをしっかりわかっておきたい。

そうですよね。
人生の中で最も大きな買い物と言ってもいい一戸建て住宅。ちゃんと検討して判断したいですよね。

この記事では、そんなあなたに土地から購入して住宅を建てる場合と建売住宅で土地建物を購入する場合のメリット・デメリットを、ご紹介します。
ぜひ参考になさってくださいね。

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土地選びをして住宅を建てる?土地建物を一気に購入する?

一戸建て住宅を手に入れたいと思ったら、幾つかの方法があります。
中でも、新築の住宅をお望みなら、大きく分けて注文住宅と建売住宅を検討することになるでしょう。

注文住宅の場合、すでに暮らしている家を建て替える、土地はすでに持っているという場合を除けば、土地を選んで購入し家を建てる、といった手順になります。

では、土地から購入する場合と建売住宅で土地建物を購入する場合とで、どんな違いがあるのでしょうか。

時間と手間が大きく違う

最も大きな違いは、あなたが新居に入居するまでの「時間」と「手間」でしょう。
建売住宅は、すでに完成している家を建っている土地と一緒に購入します。

土地を選んで注文住宅を建てる場合は、大まかに言うと

  1. 土地を探し、購入する。
  2. 土地に合わせて住宅を設計、工事を依頼する。
  3. 住宅を建てる。

という手順が必要です。

土地探しが終わっても、その後どんな家を建てるのかを設計する時間と手間がかかりますし、工事自体設計の後ですから、工事期間も考えておく必要があります。

 

大変単純に考えると、建売住宅のように目の前にある家を土地ごと購入するなら、その日だけでもできないことはありませんが、注文住宅を建てる場合は、土地が決まった後設計と工事が必要で、それらのために多くの時間と手間がかかり、いろいろな判断を下さなければなりません。

最短でも5、6か月かかるのではないでしょうか。

住宅の計画のための打ち合わせや設計など、「時間」と「手間」を節約しているのが建売住宅ということもできると思います。

建売住宅を購入する場合のメリット・デメリットは?

では、前述の大きな違いを念頭に、建売住宅を購入する場合のメリット・デメリットを簡単に見ていきましょう。

メリットは?

価格を抑えることができる

建売住宅は、価格を抑える工夫がされています。
打ち合わせや設計にかかる手間をなくし、同じ設計図で数棟の家を建て、工事も一定期間で進めることでコストを抑える、といった工夫がされています。

既に建っているものを確認して検討できる

土地の上に実際に立っている家を確認して、購入することができます。
実際に室内に入って、部屋の広さや雰囲気を体験することができますし、外観も確認できますね。

実際にあるものを購入するわけですから、明快です。

手間がかからない

前述の通り、設計や工事期間中の打ち合わせやいろいろな手続きも、かなりまとめて行うことができます。その分資金計画も簡単だと言えそうです。

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デメリットは?

決まったプランだけで自分で選択できない

すでに決まったプランで建てられているため、自分の好みを反映させて、建てるわけにはいきません。
自分らしい個性的な家、自分たちの暮らしにあった家は難しい部分かもしれません。

住宅設備は抑えられている

キッチンやトイレ、照明設備など、住宅設備は比較的安価なもので統一されています。
これらも自分で好みのものを選択できませんし、コンセントの位置なども、必要最低限の分を決まった位置に配置されるのみです。

土地を購入し注文住宅を建てる場合のメリット・デメリットは?

土地を購入することから始めて、注文住宅を建てる場合のメリット・デメリットはどうでしょうか。

メリットは?

あなたの暮らしに合ったプランニングができる

窓を開けて暮らしたい、外からは極力見えないような家にしたいなど、あなたの希望の暮らしを実現するために、土地を選び住宅を設計するので、希望のイメージに近づけることができます。

住宅性能を検討できる

住宅は、暮らしの道具の一つと考えることもできます。
地震や災害にどの程度対抗できるのか、断熱材はどのように入れて、夏の暑さ、冬の寒さに対応するのか、必要な性能を検討することができます。

暮らし始めてからの光熱費を抑える工夫などもできますね。

家をよく知って暮らせる

土地選びの時から、敷地条件や設計にかかわるいろいろな検討をすることになります。
自然と、どういった土地なのか、どういった住宅なのかが理解できた上で、暮らしていくことができるはずです。

災害も多い日本です。どんな家に住んでいるのかをよく理解していることは、その後のメンテナンスやお手入れに大いに役立ちます。

デメリットは?

設計から始めるので、図面で考える

土地探しから、住宅の設計では、今は目の前にないものを想像しながら計画しなければなりません。図面も2次元のものを立体に考えるので、わかりにくいかもしれません。

住宅模型やVRも実物とはまた少し違いますから、頭の中で組み立てて想像することが必要になりますね。

価格が建売住宅より高め

手間も時間もかかり、1棟ずつのオーダーメイドです。価格が高めになります。
また、入居するまで現在の家に住むわけですから、その賃料などの費用もかかります。

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まとめ

土地から購入して住宅を建てる場合と、建売住宅で土地建物を購入する場合の違いを見てきました。

ざっくりとしてた分け方でご紹介しましたが、今は建売でも希望を多少聞いてくれたり、ローコスト注文住宅が出てきたり、セミオーダーの住宅があったりと、いろいろなタイプが増えました。

なにを選んだらいいか迷ったら、実際にその会社の建てた家を体験することをお勧めします。
注文住宅であっても、建築済みの現場見学会に行くなどで体験することができます。

一戸建てを手に入れるのは大きな金額が動きますし、ライフプランの中でも大事なポイントですから、納得するまで諦めないでくださいね。

 

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この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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