難波神社(なんばじんじゃ)は、大阪・心斎橋のど真ん中にある都会の神社。
御堂筋に面していて、周囲にはフェラーリのショールームや北欧デザインのファブリックが人気のマリメッコなどがあり、アクセスがすごくいい立地です。
今でこそ都会のど真ん中ですが、難波神社は古くからこの地に鎮座している歴史のある神社です。
難波神社では、菖蒲の花がかわいい御朱印もいただけますよ。
難波神社へのアクセス
地下鉄御堂筋線心斎橋駅3号出口から徒歩3分くらいの場所で、御堂筋を本町方面に進むと難波神社が見えてきますよ。
本町駅からも徒歩5分くらいで、地下鉄でのアクセスがとても便利な場所にあります。
難波神社の歴史と参拝前に知っておきたい豆知識
難波神社の創建は943年で、ご祭神は16代仁徳天皇(にんとくてんのう)です。
もともとは河内松原市にあった柴籬宮(しばがきのみや)で創建されましたが、天王寺区上本町へと移り、豊臣秀吉が大阪城を築城した後の1583年に現在の位置に遷座しました。
難波神社は「難波大宮」や「平野神社」とも呼ばれる、摂津国の総社(そうじゃ:特定の地域内の神社の祭神を集めて祀った神社)です。「摂津(せっつ)の国」の範囲は、現在の大阪府の北中部と兵庫県の南東部があたります。
総社と一の宮は一緒に参拝するのがいいそうですが、難波神社の近くには摂津の国の一の宮、「坐摩神社(いかすりじんじゃ)」がありますよ。
ちなみに、摂津の国の一の宮は住吉大社と坐摩神社の二社あります。
難波神社は第二次世界大戦で空襲の被害にあったため、拝殿は昭和49年に再建されたコンクリート製の新しいものですが、御神木は焼失することなく遷座(せんざ)当時のものが残っています。
難波神社の御神木
難波神社の御神木は樹齢400年以上にもなる大きな楠で、拝殿が焼失した戦火を生き延びてすくすくと枝を伸ばしています。
この立派な楠は大阪市内で一番古い木といわれていて、大阪市の保存樹第一号だそうですよ。
高さが12メートル、幹の周りは3メートル以上ある大木で、難波神社の御神木は「大阪のパワースポット」としても人気です。都会の真ん中にいることを忘れるくらい、生命力あふれる癒しのスポットでした。
難波神社と菖蒲
難波神社の御神紋である「菖蒲(しょうぶ・あやめ)」。
花が御神紋とは珍しいですが、“仁徳天皇が病でふせっていたときに夢で「枕元に菖蒲を置くといい」というお告げがあり、その通りにしたところたちまち快癒(かいゆ)した”という故事があるので、仁徳天皇にゆかりのある花なんです。
難波神社では、毎年6月8日には境内で育てている花菖蒲をご神前にお供えする「菖蒲神事」も行われています。
この菖蒲神事は、上本町からこの地に難波神社が遷移(せんい)したときに、老婆が端午の節句に堀江に生えている花菖蒲を毎年供えたことが由来。
現在の堀江はおしゃれなカフェや雑貨屋さんなどが並ぶ若者に人気の街ですが、昔は花菖蒲が生えているようなのどかな場所だったんですね。
菖蒲神事は一般客でも見学できる神事なので、6月に難波神社へ行く予定があるなら菖蒲神事に日程を合わせてみてはいかがでしょうか。
菖蒲がかわいい、難波神社の御朱印
難波神社では、菖蒲の御神紋と紫色のかわいい菖蒲のスタンプが押された御朱印をいただけますよ。
拝殿の右手に社務所があるので、そこでいただけます。初穂料は300円でした。難波神社には、菖蒲がデザインされたオリジナルの御朱印帳もあります。
まとめ
御堂筋沿いにあって心斎橋駅からも徒歩すぐにあるアクセス便利な難波神社。都会のど真ん中にありながら、大きな御神木もあって癒される神社でしたよ。
かわいい菖蒲の御朱印をいただきに参拝してみてはいかがでしょうか。