諭鶴羽(ゆづるは)神社は淡路島最高峰の諭鶴羽山の山頂に鎮座する神社。
アクセス困難な山の上にある神社ですが、「ゆづるは」という名前と本人も参拝したということから多くの羽生結弦選手ファンが訪れる「聖地」ともいえる場所です。
いったいどんな場所?と気になりますよね。実際に行ってきたので様子をリポートします。
諭鶴羽神社ではかわいい鶴の御神紋が入った御朱印もいただけますよ。
諭鶴羽神社へのアクセス方法と駐車場
〒656-0551
兵庫県南あわじ市灘黒岩472
諭鶴羽神社へ続く道は、軽自動車でも運転が怖いほどの細い山道でした。ガードレールもほとんどなく、にぎりこぶし大の石がゴロゴロ落ちているような悪路をひたすら登ります。離合できる場所もないので、対向車が来ないことを祈りましょう。
途中、分岐点もありますが一定の間隔で神社への案内板があるのでなんとかたどりつくことができました。諭鶴羽神社は「神さまに呼ばれた人しかたどりつくことができない」といわれていて、あきらめて引き返す人もいるほどの想像以上に険しい道のりです。
山道の運転が不安な方は宮司さんが無料で送迎してくださるので、諭鶴羽神社の公式ホームページで送迎可能日を確認してみましょう。
諭鶴羽神社の駐車場
諭鶴羽神社には20台くらいは停められそうな広い駐車場がありました。諭鶴羽山は登山でも人気があり、駐車場には登山者のためのわりときれいなトイレがありました。
諭鶴羽神社の由来とは?
諭鶴羽神社の創建は今から2150年前、神話の時代までさかのぼります。国産みの夫婦神、イザナギノミコトとイザナミノミコトが鶴の羽に乗り諭鶴羽山の上を舞い遊んでいたところ、一人の狩人が聖地である山に入り込み鶴を矢で射ってしまいました。
傷ついた鶴は山の頂上のカヤの木にとまり、鶴を追ってきた狩人の前にイザナギが人の姿で現れ「我々はイザナギ、イザナミである。国家安全、五穀豊穣を守るためにこれよりはこの山にとどまり、諭鶴羽大神となる。」と申されました。
狩人は神さまを射てしまったことを後悔して泣いて謝り、狩人を許したイザナギはこの地に神社を建てることを命じた、というのが諭鶴羽神社の始まりです。
標高608メートル、淡路島最高峰の山に位置する諭鶴羽神社は古くから山岳信仰や修験道の聖地として栄えたとても由緒ある神社です。
熊野大社の元宮
諭鶴羽神社は和歌山県にある熊野大社の元宮で、熊野三山にお祀りされている神さまは諭鶴羽山から熊野に渡ったといわれています。境内にも、熊野大社の元宮であるという由来が書かれていました。
諭鶴羽神社のご祭神は熊野三神といわれる伊弉諾尊(イザナギノミコト)、速玉之男命(ハヤタマノオ)、事解之男命(コトサカノオ)の三柱です。
羽生結弦選手も参拝した諭鶴羽神社
諭鶴羽神社は「ゆづるは」という神社の名前から、羽生結弦選手が参拝したことでも有名です。同じ「ゆづるは」という名前で字が違う「弓弦羽神社」が神戸市の御影にあり、そちらも羽生選手ファンの聖地といわれていますね。
諭鶴羽神社には羽生選手ファンの方が多数参拝していて、拝殿にかけられた絵馬にはちらっと見えただけでも「羽生選手が活躍しますように」「ケガが早く治りますように」といった願いごとがたくさん書かれていました。
諭鶴羽神社の絵馬は、神社の由来から二羽の鶴が山の上を舞っているデザインとなっています。
諭鶴羽神社には、ご本人が参拝したときの写真と直筆の絵馬も奉納されているそうですよ。羽生選手が参拝したときは境内をゆっくりと一時間ほど見て回り、展望台からの眺めに感激されたとか。境内の「親小杉」にも手をあてて、御神木のパワーを感じていたそうです。
諭鶴羽神社の御朱印
険しい山道を通り、車でのアクセスも困難な場所にあるので諭鶴羽神社は無人のことが多いようです。私が参拝したときは拝殿に書き置きの御朱印がありました。書き置きをいただく場合はさい銭箱に初穂料300円を納めます。
諭鶴羽神社の御朱印はすべてスタンプで、直接書いていただく場合も同じで日付のみ手書きしていただけます。諭鶴羽神社は御神紋が羽を広げたかわいらしい鶴の形をしていて、なんとなくJAL感があります。
「霊峰」の雰囲気バツグン!とても広い境内
古来より山岳信仰の聖地として信仰されてきた諭鶴羽山には手つかずの自然が残っていて、「霊峰」、「聖地」という雰囲気がただよっていました。運が良ければ野生の鹿にも出会えます。
境内にある展望台からは「沼島(ぬしま)」が見えます。沼島は日本の神話で最初にできた島「オノゴロ島」といわれています。天気がいい日には和歌山県と徳島県まで見渡せるとても景色がいい場所です。
ちんまりしたかわいい狛犬
拝殿の前には大小の狛犬が並んでいます。大きい狛犬は新しいもの、小さい狛犬は古そうな感じでした。小さいほうの狛犬が個性的な表情でかわいかったですよ。狛犬は境内に3対、全部で6体あります。
まとめ
諭鶴羽神社までの道のりはかなり険しく、たどりつくまではかなり不安でしたが昔から信仰されている「霊峰」という雰囲気にぴったりの自然豊かなすばらしい場所でした。
羽生選手のファンの方は、羽生選手ご本人が感激した展望台からの景色と親小杉を見にぜひ参拝してみてくださいね。