お月様がきれいな季節になりました。
新築一戸建てを建てた後、支払うことになる固定資産税。どんな風に課税されるのか、金額を抑える方法はあるのか、知っておきたい。
そうですよね。
固定資産税、収めるからにはしっかり知っておきたいですよね。
この記事では、そんなあなたに固定資産税の仕組みとリフォームや補修をした時どうなっていくのか、をご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
固定資産税ってどんなもの?
家を新築すると、固定資産税を支払うようになります。
固定資産税は不動産を所有していれば毎年かかってくる税金ですから、基本をおさらいしておきましょう。
固定資産税とは、住宅などの建物や土地などの固定資産の所有者にかかる税です。その建物や土地のある市町村に、年ごとの金額を4回に分けて、もしくは一括で納付します。
固定資産税は、固定資産評価額に基づいて決められます。
土地に対する固定資産税は公示価格が目安になっていて、土地の価値の上下によって変わってきますが、住宅など建物に対する固定資産税は、築年数によって少しずつ減っていきます。
住宅など建物の固定資産税評価額を算出するときには、市町村の担当が訪問して調査します。どんな構造の建物か、どんな材質か、室内の仕上げ、建具や住宅設備品などを現地で確認して算出します。
これが固定資産税の基本です。
建物の固定資産税は減っていく
固定資産税は固定資産評価額を基にしていますから、固定資産評価額が下がれば、固定資産税額も下がるわけです。
住宅など建物に対する固定資産税は、築年数によって、少しずつ減って行くとご紹介しましたね。
もう少し詳しくいうと、3年ごとの評価替えで減ってくるので、法律で決められた耐用年数(木造の場合25年)を超えると、その時点からは下がらなくなります。
つまり、古い家でも固定資産税が0円ということにはなりません。
では、住んでいる間に、リフォームや補修・リノベーションをして家を住みやすくすると、減っていくはずの固定資産税はどうなるのでしょう。
ざっくりお答えすると、増える場合と変わらない場合があります。
固定資産税が増えるリフォームはどんなもの?
リフォームや補修・リノベーションをして、固定資産税が増えるのはどんな場合でしょうか。
そのリフォームが「建築確認申請」が必要な工事であれば増える、と考えてください。
では、どんなリフォームが「建築確認申請」が必要になるのでしょうか。
まず、増築をする場合は、どんな建物でも建築確認申請が必要です。その他にも、
木造以外の2階建以上で延べ床面積200㎡を超えるもの
木造の3階建以上で、延べ床面積500㎡、高さ13mもしくは軒の高さ9mを超えるもの
この2つに当てはまる住宅は、柱や梁、階段、屋根など主要な構造部をリフォームする時、建築確認申請が必要になります。
一般的な木造住宅(2階建もしくは平屋建てで、延べ床面積が500㎡以下)は、増築の場合以外は申請が必要ではありません。法律で決まっていることなのですが、ちょっとややこしいですね。
ここからは戸建て住宅の9割を占めると言われている、一般的な木造住宅(2階建もしくは平屋建てで、延べ床面積が500㎡以下)に絞ってみていきましょう。
新築の時にグレードを抑えると固定資産税は抑えられるのか
住宅など建物の固定資産税評価額を算出するときには、
- どんな構造の建物か
- どんな材質か
- 室内の仕上げはどんな材料でどう仕上げられているのか
- 建具や住宅設備品など
などを調査して算出するとご紹介しました。
これらが低く評価されれば、固定資産税も低く抑えられる、しかもリフォームで後からグレードアップすれば、その分は固定資産税に入らないわけです。
ならば、新築の時にグレードを抑えて調査の後で追加する。そちらの方がお得では?
そうですね。もしかしたら、そういう場合もあるのかもしれません。
ただほとんどの場合、固定資産税を抑えるために後でリフォームなどを計画するのは、あまり現実的ではないように感じます。
リフォームは必要な時に
固定資産税を抑えるために、後から室内の仕上げをグレードアップしたり、建具や住宅設備品をより高価なものにしたりするには、もちろんリフォーム工事費用がかかります。
たいていの場合、固定資産税を抑えた費用よりもリフォーム工事費用のほうが高くなる事は、間違いありません。
特に現在は固定資産税の評価額に軽減措置がとられていますから、新築後の3年もしくは5年間は、固定資産税額が半額になっています。
ですから、新築の時に固定資産税のためにグレードを抑え調査の後リフォームする、は実際にはお得ではありません。
その代わり、実際にキッチンやトイレなど設備を入れ替えたり室内をリフォームしたりする時に、その工事をやったからといって、固定資産税が上がることはない、ということを覚えておくといいですよね。
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まとめ
固定資産税の仕組みについてご紹介しました。毎年払う税金だからこそ、しっかり理解しておきましょうね。
土地と建物で固定資産税の評価が大きく違ったり、建物の種類で違ったりと、少々ややこしいところもあったかもしれません。
税金って、その言葉だけでなんだか怖いような嫌な気分になるもの。でも一定の規則で算出されていますから、知っていれば怖くなくなりますよ。