夕立が恋しいような暑さが続いています。
土地探しをしていても、数字やデータになっていないことを知るにはどうしたらいいのでしょう。
安全で安心な街なのか、治安はいいのか悪いのか?どうしたら確認できるのかわからないけど、やっぱり重要だから確認しておきたい。
そうですよね。
長く暮らすはずの新しい街、その地域が安全なのか、安心して暮らせるのかは大きな問題ですよね。
この記事ではそんなあなたに、どのようにチェックすればその地域の治安がわかるのか、そのコツをご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
家族が安心して暮らせる場所か?
新しく家を建てる土地がある地域は、これから長く暮らしていく場所になります。
新たな場所に暮らす時、その場所は「家族が安心して暮らせるところなのか」は大切な要件です。
周囲の生活環境をチェックするにはどうしたらいいでしょうか。
安全に直結する街の治安状況は、確認したいところですね。
土地探しを相談している不動産屋さんや住宅会社など、地域の専門業者は情報を持っているもの。まずは気軽に聞いてみましょう。
その上で、実際に現地を歩いてみることをおすすめします。
現地で街の様子を確認しよう
ネットや口コミなどの情報ももちろんありますが、やはり現地に行って実際に見てみるのが一番の方法です。
現地に行ったら周辺を散歩して、街の様子を見て体感してみましょう。
例えば、
- 道路にゴミが散らばっていないか
- 公園のゴミ箱が家庭ゴミなどで溢れていないか
- 落書きが放置されていないか
- ゴミ出しのスペースが汚れていないか
といったことをチェックします。
どれも一つ一つはちょっとしたことですが、こういった小さなことが積み重なって治安環境が悪くなると言われています。
90年代、ニューヨーク市のジュリアーニ市長が、地下鉄の落書きを根気よく消すことから始めた政策で、犯罪の発生が減ったというのは有名な話ですね。
自分たちが暮らす生活環境への関心が高いか低いかによって、ゴミや落書きが放置されるのか、片付けられるのかが違ってくるというわけです。
きれいな秩序ある場所の方が安心でして生活でき、街の治安が守られるのです。
生活環境に関心がある地域か
上でご紹介したのは、生活環境への関心がモラルの低下や軽犯罪を減らすことにつながって、街の治安を良くするという考えです。
- 住民がお互いに挨拶をするか
- 近隣の家が荒れていないか
- 庭の手入れを放置していないか
など、治安と直結しなさそうなことですが、街の生活環境に安心できるかどうかの要素になりますよ。
採点するように厳しくチェックするというよりも、「肌で感じてみよう」といったイメージでいくといいでしょう。昼間や夜、平日と週末など何度か時間を変えて行ってみると、より様子がわかるはずです。
何度か行ってみることを、お勧めします。
道路の状況もチェック
新しく家を建てる土地の周りの道路もチェックしましょう。通勤や通学、毎日の外出などの時に使いそうな道路です。道路の交通量、道路の幅や歩道の有無なども確認しましょう。
速度制限があるかないか、あるなら制限速度はどのくらいか、も道路標識をみてみましょう。
あまり広くない道路なのに60キロ制限などになっていると、歩行者にはあまり優しくないですよね。
歩行者優先道路になっていたり速度制限が30キロに抑えられていたりなどは、車よりも歩行者のための道路と言えるでしょう。
都市計画法の用途地域を確認
都市計画法をご存知でしょうか。
将来を見据えた土地のあり方を考えて、土地利用に制限をかけている法律です。その中に、「用途地域」という決まりがあります。
用途地域は13の地域に分かれていて、どんな使い方の建物が建てられるのか、どんな大きさの建物が建てられるのかが決められています。これも街の生活環境を判断する基準の一つです。
例えば用途地域が「住居専用地域」であると、基本的に住居だけが集まって地域ということがわかります。風俗店や酒類を提供する飲食店は出店できない地域なのです。
逆に風俗店を営業できる「商業地域」などでは、今はなくても将来的に店ができる可能性があるということです。
あなたの希望の土地や地域の用途地域を、確認してみましょう。
不動産屋さんに聞けばすぐわかりますし、土地探しの時には情報として掲載されています。
用途地域の他にも「地域地区」の指定で景観に配慮する地域などありますから、土地の情報はしっかり確認しましょう。
警察による犯罪情報も
その地域でどういった犯罪が起きているのかは、都道府県の警察が統計情報を出しています。
ネット上で公表されていて地図になっている場合も多いですから、それも参考にすると便利です。
交通事故や空き巣情報など、ニュースにはならないけれど注意したい情報が出ています。
通勤通学に使う予定の道の事故発生の状況もチェックできますから、活用していきましょう。
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まとめ
ここまで、土地探しの際の治安状況のチェックをご紹介してきました。
どれもぜひ、実際に出かけて行ってチェックしてください。
「現地で確認」することで、目で見るだけでなくちょっとした雰囲気も感じることができて、机の上での調査だけではわからないことが見えてくるはずです。
ちょっと面倒かもしれませんが、これからの長い暮らしを快適にするためにぜひやってみてくださいね。