大阪市阿倍野区にある阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)へ行ってきました。
とても歴史が古く、和歌山県の熊野大社の末社でもある阿倍王子神社は安倍晴明神社のすぐ近くです。
熊野大社といえば、ヤタガラス。境内には、ヤタガラスがお祀りされている「御烏社」もありますよ。阿倍王子神社へのアクセス方法や御朱印情報、SNSで人気のかわいいヤタガラスおみくじもご紹介します。
阿倍王子神社へのアクセス
阿倍王子神社の最寄り駅は、阪堺電車の東天下茶屋駅です。安倍晴明神社の鳥居を出て左へ進むと、50メートルくらいの場所にあります。
〒545-0034
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9?4
阿倍王子神社の歴史
阿倍王子神社の歴史は古く、仁徳天皇により創建され平安時代初期の826年には弘法大師が疫難退散の祈祷をしたといわれています。
四天王寺と住吉大社の間に位置し、熊野街道沿いにあることから熊野大社の王子社となりました。熊野詣の街道には「九十九王子」といわれる王子社があり、阿倍王子神社は「第二王子」と呼ばれています。
「王子」とは熊野大社の末社という意味で、熊野詣の参拝者の遥拝(ようはい:離れた場所から神仏をおがむこと)と休憩のために設けられた小さなお社のことです。
王子社の中には時代とともに衰退していったところが多いなかで、阿倍王子神社は大阪府内で唯一、当時と同じ場所に鎮座する王子社です。印象的な赤い拝殿は細工も見事で、とても立派でした。
阿倍王子神社の御利益は?
阿倍王子神社には厄除け、家内安全、無病息災、病気平癒、事業繁栄のご利益があります。阿倍王子神社は阿倍野の氏神さまとして昔から親しまれていて、私が参拝した日にも七五三のご祈祷をしていました。
阿倍王子神社の御朱印
阿倍王子神社の御朱印は社務所でいただけます。初穂料は300円でした。印はよく見るとたくさんのヤタガラスで構成されていて、とてもかわいいです。
社務所では阿倍王子神社の授与品だけでなく、安倍晴明神社のお守りなども頒布しています。安倍晴明神社の社務所が無人の場合は、阿倍王子神社で御朱印やお守りをいただけますよ。
阿倍王子神社の社務所の受付時間は9:00~17:00までです。
ヤタガラスをお祀りした「御烏社」
阿倍王子神社の境内には、ヤタガラスをお祀りした「御烏社(みからすしゃ)」があります。御烏社でお願いごとをすると、「願掛け御烏」が熊野大社に取り次いでくれます。
ヤタガラスって?
「ヤタガラス(八咫烏)」は、日本神話で神武天皇が山中で道に迷ったときに案内したという、大きな三本足の烏です。熊野では昔から「導きの神」として信仰されています。日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名ですよね。
SNSで人気!阿倍王子神社のヤタガラスおみくじ
黒いボディにつぶらな瞳、葉っぱをくわえたデザインがかわいいヤタガラスおみくじは、SNSでも「かわいい!」と人気があります。
このヤタガラスは陶器でできた手作りで、ひとつひとつ微妙に表情が違います。オリジナルなので、お腹には「阿倍王子神社」の印入りですよ。初穂料500円です。
ボディの底の赤いヒモをひっぱるとおみくじが出て、おみくじをひいた後は家に飾ると幸運を呼んでくれるそうですよ!ヤタガラスのおみくじを頒布している神社は全国にいくつかありますが、大阪では阿倍王子神社だけです。
まとめ
阿倍王子神社はとても歴史が古く、1000年以上前からこの地に鎮座しています。都会にありながら、落ち着いた雰囲気の神社でした。
御烏社の烏さんがお願いごとを取り次いでくれるので、「熊野大社は遠くてなかなか行けない!」というあなたにもおすすめですよ。安倍晴明神社とも近いので、合わせて参拝してみてはいかがでしょうか。
安倍晴明神社についてはこちらの記事をご覧ください↓ ↓ ↓